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[宝物]風花さまからのプレゼント

先日の誕生日(歳は聞かないで…orz)に、
風花さまより素敵なSSのプレゼントをいただきました。

「(誕生日にあたる日が)〈コスモスの日〉」とのことで、コスモスの贈りものですって(*´ω`*)

私もコスモス、大好きです
ありがとうございました


風花さまのご了承を得ましたので、皆様にもおすそ分けです。
どうぞお楽しみください。

【捏造】【未来設定】


<風花 作>




「えーと…この辺って聞いたんだけど…」

後宮の奥まった庭。
普段はあまり人が近づかない場所に掃除婦姿の夕鈴がいた。
少しごそごそ歩くと、お目当てのものはすぐに見つかった。

「…あった!良かったー」

それを手にすると、すぐさま妃衣装に着替え、後宮に戻った。


夜。


いつもより少し遅い時間に黎翔は後宮へ向かっていた。

本当はもっと早く来られる予定が、緊急な仕事が入り、それの対応をしてからきたのだ。

「夕鈴…」

ポロリと口からこぼれる名前。
前から甘いその音は最近更に甘みを増した。

そう、彼女を手に入れたから。

一時は身を切られる思いで手放した彼女。
でも離れたことは、更に彼女への思いを確信めいたものにし、彼女しかいないと思わせただけだった。

彼女と想いが通じ、周りを黙らせることにも成功した今、心は驚くほど穏やかだ。
…もちろん、彼女の突飛さは変わらず、驚かされることも多いが。



「夕鈴、今戻った」

入口から陛下が現れ、いつものように抱きしめられる。

「陛下!お帰りなさいませ」

赤面してしまうのは相変わらずだが、今は自然とその腕に身をまかせられるようになった。

最近では、侍女さんたちは心得たようにこの時点で部屋を出て行く。

その気配を感じながら、軽く唇に触れる温かさもいつものこと。

そっと顔を離した陛下を見上げると極上の笑みがあって、毎日この笑顔を見られる幸せをかみしめる。

ふと、陛下の視線が流れ、1点で止まった。
ちょっと驚いた顔した後、またぎゅっと抱きしめられた。

「…?どうかしましたか??」

「…うん、同じこと考えたのかなって嬉しくなった」

ゴロゴロと懐かれた後、陛下から小さな細長い箱を渡された。

「はい、夕鈴に。これは返品不可だよ?開けてみて」

長椅子に導かれながら、箱を開けてみる。

「…わぁ!綺麗…」

箱の中に入っていたのは赤い秋桜の簪。
花がいくつか散りばめられたそれは、豪華ではないが、上品な艶がある。

そして今日は、夕鈴の部屋にも摘んできた赤い秋桜が飾ってあった。

「…気に入ってくれた?」

「はい!…でも…無駄遣いはダメですよ…?」

こんな時でもついつい出てしまう自分の癖が恨めしい。

わかっているらしい陛下は苦笑しながら髪にそれをさしてくれた。

「…そういうと思ってちゃんと控えたよ。ちょっとしゃくだけど、李順の許容範囲内だから。…似合うよ。可愛い」

「…ありがとうございます…」

確実に耳まで真っ赤だ。

「本当は夕鈴には桃色かなって思ったんだけど、やっぱり赤をあげたくてね。でも…当たりだ」

満足そうに陛下が笑う。

「私も、陛下にご用意したんです」

部屋に飾ってある赤い秋桜の隣に小さな包み。
その包みを持ってきて陛下に渡す。

私はそんなに立派なものは用意できない。
用意できても、それは私の力じゃないから。
私は私なりに、等身大のものを。

そう思っても本当にささいすぎて涙が出てくるが…。

「手巾…?もしかして手作り??」

「はい…こんなに綺麗なものをいただいておいて本当になんか申し訳ないんですけど…一応布から選んで刺繍して…」

もごもごと伝えていると刺繍をみた陛下が呟くのが聞こえた。

「…狼と兎が並んでる…約束、覚えていてくれたんだ」

以前、狼と兎を裏表に刺繍したお守り袋をあげたとき、言われた言葉。

『次は並んでるのがいいな』

陛下も覚えていてくれたことが嬉しくて、思わず笑みを浮かべた。


この手巾の2匹のように、どうかいつまでも2人でいられますように。


おしまい。
----------


心温まる素敵なSS
風花さま、ありがとうございました♪


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