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敬老の日によせて「今日も丸め込まれた夕鈴さんのお話し」

他愛のないご夫婦の一コマです。

* * * * * * * * * * * *
敬老の日によせて
「今日も丸め込まれた夕鈴さんのお話し」
* * * * * * * * * * * *



「へーか、どうなさったんですか?」

「あー、うん。ちょっと…ね」

「…お疲れですよね? 今すぐお茶を――」

「ううん、それより、ここに居て」

陛下は何だかすごくお疲れのご様子で
顔色も悪い。

なのに私の手を軽く引き寄せると
あっという間に腰をさらい、
いつものように私を膝の上へと…。

「我が妃はいつも愛らしい」

「私が、お疲れの陛下を癒したいのに――!
これじゃ、陛下をもっと疲れさせちゃうじゃありませんか」

「そんなことはない。君がこうして居てくれると
私の疲れも吹き飛ぶというものだ」

陛下はニッコリ笑って見せる

でも、その顔はやっぱり青い…。

「調子が悪い時は、悪いと認めるものです!」

「調子など、悪くはない。
それに、いつも君を載せてるのだから…
今日だけ特別ということもあるまい、妃よ?」

「じゃあ、私がおばあちゃんで
へーかがおじいちゃんになったら、どうしますか?」

「――へ?」

「知らないうちに、よぼよぼになって
若い頃とは違う身体になってても
それでも、へーかは、私をお膝にお載せになるんですかっ?」

「…えーっと」

「老人は老人らしくっ!
調子が悪いなら、調子が悪く――!
その時々に応じて、ベストな選択肢は変ってくるはずです!」

「…よぼよぼの、ゆーりん?って」
ぷっと陛下は噴出した。

わらわれて、思わず私はふくれっ面になった。

「何ですかっ!
私がよぼよぼなら、
へーかだってよぼよぼのお爺さんでしょ!?」

「…想像、つかないや――」

陛下はすっかり子犬になってしまっていて。
私を抱きしめ摺り寄せてこういうの。

「じゃあ。よぼよぼになるまで
一緒に居てくれるんだ」

「へ?
よぼよぼだったら
骨折するかみしれません!
コワイです!!」

「ぼく、結構鍛えてるから。
年老いてもかくしゃくとしてると思うよ」

「でもきっと私はシワシワで…
髪だって白くなって
へーかお傍にいられる見栄えなんかじゃなくなってます…」

…自分の未来を想像して、
ちょっと呆然とした。

「そんなことないって。
ゆーりんは
きっと可愛いおばあちゃんになってる」

「そんな、気休めいったって
分かりませんっ!」

「共に白髪の生えるまで――
よぼよぼでも、きっと僕は君を離さないから。
いつまで君を膝に乗せることができるか
ずっと、僕がおじいちゃんになるとこまで
みていてくれる?」

「へーかがおじいちゃんだったら
ロマンスグレーもお似合いかなって。
なんだかカッコよさそうですね…」

「うん、じゃあ、楽しみにしてて」

そう言って、嬉しそうに尻尾を振る子犬陛下にはどうしても負けてしまって。
私は指切りげんまんをさせられたのでした


(なんなの…もうっ!!)




おしまい。

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