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[宝物]とんとん様からのプレゼント

白友・とんとん様より、素敵なプレゼントが届きました。

もともと発端となったのは、今年の4月にとんとんさまのSNSの日記に
コメントにちょこっと落とした落書きのイラスト。

それを、とんとん様がお気に召してくださって
今回お誕生日プレゼントにSSを仕上げて贈ってくださいました。

SNSではとんとん様のお宅で
ブログはこちらでの公開、快くご了承いただけましたので
せっかくのプレゼント、皆様にもご覧いただければ幸いです。


では、どうぞ。

140414「重いでしょ?」
-お題になった、落書き-




  <とんとん作>

*****


小さくて白い手が、ぎゅっと僕の衣を掴んでいた。
おそらく手を回したいのだろうけど、彼女の華奢な手には僕の体は大きすぎるだろう。

「――夕鈴、重いでしょ?諦めたら?」
「だ、大丈夫です!まだまだ平気です!」

僕の問いかけに戻ってきた返事は、彼女の強がりが感じ取れる。

全く・・・僕のお嫁さんは負けず嫌いで強情だ。


**

きっかけは、いつものように夕鈴のところへ訪れて、彼女の体を自分の膝に抱き上げたときだった。
何度も行ったことのある行為なのに、夕鈴はいまだに真っ赤になって僕の膝から逃れようと身をよじる。
僕からしたら、抵抗らしい抵抗にも思えない動きを封じこめていると、耐えきれなくなったのか夕鈴から抗議の声があがった。

「~~も、もう降ろしてください!」
「え~ヤダ」
「や、やだって・・・だ、だいたい、陛下はお疲れなんですから、私なんかが乗ってたらもっと疲れが増すじゃないですか!」

そんなことはない。夕鈴の柔らかい体を抱えこむだけで、僕の疲れは癒されるというのに。

「――君が側にいるだけで、私の疲れは癒えるというのに・・それを私から奪うとは・・相変わらず我が妃は、私の心を弄ぶのがうまい」

彼女が苦手にしている狼で、そう囁くと途端に夕鈴が体を固くした。でも、それは一瞬のことで、赤くなりながらも反論を続ける。

「~~~も、弄んでません!い、癒すのなら、私が下になりますから陛下が乗ってください」
「・・・え?」
「さあ!どうぞ!私の上に!」


****


流石に僕の全体重を夕鈴が支えきれるわけがないから、夕鈴に気づかれないようにバランスを分散させながら、彼女の膝に腰かける。
途端に夕鈴が小さく息をのんだのが背中から伝わる。
「ね?無理でしょ?」
「だっ大丈夫です!下町育ちは力仕事だって苦じゃないんですから!」

いくら力仕事に慣れているからといっても、腕力も脚力も関係ないんじゃないだろうか。
全く・・夕鈴はやっぱり、意外すぎる。
過去に、異性に膝を提供されたことが・・・なかったとは言わないけれど。膝枕という一般的な行為じゃない、こんな膝の提供方法は初めてだ。

やれやれ。この頑張り屋さんで強情なお嫁さんは、どうしたらいいのやら。

もう少し体重をかけて重さを増してやれば、流石の夕鈴も音を上げるだろう。

そう思って、少しだけ夕鈴へ体を傾けてみる。

「・・・・っ」

一瞬息が詰まったような気配がした。
そのあと、僕の背中がじんわりと熱くなる。

背の高い僕が膝の上にすわっているから、夕鈴の顔はちょうど僕の背中にあたってしまう。
耐えている夕鈴が荒い息を吐いているんだろう。
それから、僕のお腹に回された夕鈴の腕の力が強くなった。
僕が体重をさらにかけたことで、夕鈴が支えるためにもっと力をこめたらしい。

力を込めて・・・・・僕を強く抱き寄せるような姿勢になる。


背中に感じるのは、夕鈴の熱い息と・・・・椅子とは違う柔らかな感触。
おそらくそれは位置からして・・・・・

・・・・まずい。失敗した。


「―――さ、もういいよね。お終い」
「え?」


ぱっと夕鈴の膝から降りた僕は、目を丸くしている彼女を抱き上げていつものように膝の上に載せて背後から抱きしめてしまう。


「へ、陛下?」
「お終い。お終い。うん。やっぱり、僕、こっちのほうがいいな」

慌てて振り向こうとする夕鈴の体を押さえこんだ。



「陛下!私まだ、大丈夫ですよ?」
「うん。夕鈴が僕を癒そうとしてくれるのは、よくわかったよ。でも、こっちがいいから」


まだ腕の中の夕鈴は納得がいかないようで、いろいろ言っていたけれど、僕は少し赤いだろう顔を隠すためにも、夕鈴を背後から抱きしめる腕に力をこめた。


――全く・・・兎の罠は巧妙で困る。



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