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ラ族陛下の秋。≪絵≫

前回(SSS寒さと風当たり)体調管理上の問題点を夕鈴に指摘された陛下は、
きちんと上かけ布をかぶって寝ることになさったとか。

131004-heika nesugata-M

「きちんと被っている」かどうかは、
主観の違いによって異なるのであろう。



*


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日記と「狼陛下」第9巻ネタバレ

「もくじ」が、なくなってる。

消えてしまいました…


ブログの管理画面で、
「記事の管理」というのがありまして
そこに記事の一覧ずらーっと並んでいます。

その作ったページが一覧になってる表の
一番右端にバッテンがついているのですが、
これを触ると、ページ削除になってしまうのですね…?

昨晩閲覧しているとき、タブレット式のKindleを抱えて
うつらうつらしていたので、
もしかしたら「×」を触ってしまったのかもしれません…


作品を全貌できるよう、
こつこつリンクを張り付けていたのに…。

---- ショックが大きいです。


───────────────────────

さて。本日は「狼陛下の花嫁」コミックス第9巻の発売日でした♪

表紙、Amazon で表示されていましたけど…

本物を手に取って
…ふるふる…打ち震えてしまいました。


事故チューのところから、瑠霞姫がお帰りになって。
「もっと妃らしい仕事」が始まったところまで。

甘いあまーい9巻でした。

残念ながら、ページの関係でおまけページはゼロだったのですけれども
柱のちょこっとしたコメントと、
話と話の合間のページにちょこちょこ挿絵と4コマが。


一番よかったのが、「仕事中も気が気でない」李順さん…。
大笑いしました。

あと「王様の香袋」の4コマ(+1)ですね


…読み返すと…また。


ほぅ。…


そして、また次10月24日発売のLaLa本誌第51話と、春の第10巻を待ちわびる私、でございました。

ゆいまま様からのプレゼント

白友のゆいままさまが、
素敵なプレゼントをくださいました。


誕生日のお祝いにと、


「陛下がものすごく困るお話」というリクエストに
こたえて書いて送ってくださいました。


とってもかわいらしい素敵なお話です^^

わたしだけで楽しむのはもったいないので、
ゆいまま様のご諒承いただきみなさまにもお裾分けさせていただきます。



それではどうぞ!

**********

いつもより早く政務が終わり、夕鈴の元へと向かう。

「今日はお早いお越しですが、お仕事の方は大丈夫ですか?」
案の定仕事を残して来たのではないかと心配され、苦笑する。
大丈夫だと説明するとホッとした表情を浮かべ、ようやく「お疲れさまでした」と微笑んでくれた。

しかしその微笑みがいつもとなんだか違うような---違和感を感じた。
けれど「すぐにお茶を淹れますから」と言って準備を始めた夕鈴を見ていて、その違和感を気のせいだと思い込んでしまった。

**

「夕鈴、今日は何して過ごしていたの?」
夕鈴の淹れてくれたお茶を一口飲んで、いつも通り他愛ない会話が始まる。
僕にとってとても幸せな時間。

「今日は老師の所へ行って掃除をしようと思っていたのですが、明日紅珠が来ることを思い出して、部屋で読み物をしていました。」

読み物---あぁ、氾紅珠が書いているという長編恋愛小説か・・・。

毎回新作を持って来ては夕鈴に一番に届け、感想を聞かれるから必死に読んでいると言っていた。
夕鈴は真面目だから、きちんと読んで感想を伝えているのだろう。

「夕鈴、氾紅珠の小説なんか真面目に読まなくてもいいんだよ?毎回感想を聞かれて大変でしょ?水月に言って止めさせようか?」
僕は氾紅珠に振り回されている夕鈴が心配だからそう言うけれど、きっと君は・・・。

「いいえ、大丈夫です。恥ずかしながら、今まで恋愛には縁がありませんでしたから、あれを読んでお妃演技に役立てたいと思います。」

やっぱり君は断るよね。相変わらず僕のお嫁さんは仕事熱心だ。

けど。
---・・・あれ?

先ほど気のせいだと思い込んだ違和感が、再び蘇ってきた。

僕に甘えてくれない夕鈴。予想通りの返答だったのに、なんだろう、この違和感は。

分からないけれど感じる違和感。

その正体が知りたくて、夕鈴をじっ・・・と見つめる。

「??どうかしましたか?陛下。」
不思議そうに問いかける夕鈴はいつも通り可愛いのだけど。

僕は椅子から立ち上がり夕鈴の傍へと向かう。そして夕鈴をひょいっと抱き上げると夕鈴は「ひゃっ!」と言いながら僕の首に腕を絡める。

「もう、陛下ったらびっくりするじゃないですか。どうしたんですか?突然。」

いつもなら真っ赤になって暴れるのに、今日は大人しくしている。

---やっぱり何かおかしい。

至近距離で見つめても夕鈴はコテンと首を傾げるだけ。

---おかし過ぎる!!

夕鈴を片腕で持ち直し、首に回された腕を外して手を握った。
その時ようやく気がついた。

夕鈴の身体が異常に熱い事に。

・・・これは・・・。

「夕鈴、寒気しない?」
「そういえば、今夜は冷えますよね。」
「関節とか、痛くない?」
「少し痛いですけど・・・昨日掃除をし過ぎたからですよ?」
「眩暈とか、大丈夫?」
「あれ、そういえばさっきから視界がグラグラと---。」

そこまで言って、夕鈴は僕の腕の中できゅーっと目を回して気を失った。

**

「ただの風邪ですじゃ。少し熱は高いが2~3日安静にしておれば大丈夫ですわぃ。」
夕鈴の診察を終えた老師は、薬を作らせる為に薬師の元へと向かった。

「疲れが出たのでしょうね。バイトはもちろん休んで構いませんので、ゆっくりしていて下さい。」
珍しく優しい言葉を掛けて、李順も出て行った。

「え、陛下看病すんの?寝込み襲っちゃう気ー??」
相変わらずの浩大には小刀をお見舞いして追い出してやった。

ようやく2人きりになったところで、夕鈴が申し訳なさそうに謝罪してきた。

「陛下、ごめんなさい。風邪なんて引いて迷惑を掛けてしまって・・・。」
熱が高い為頬もほんのり紅い。そして涙目で見つめてくる夕鈴に、今度はこちらが眩暈を起こしそうになる。
もちろんそんな気配は見せないけれど。

「そんな事気にしないで。夕鈴は元気になることだけを考えていたらいいんだから。今夜は僕が看病してあげるから、ゆっくりお休み。」

夕鈴の事だからきっと「移っちゃいけないから、陛下は戻ってください!」と言うだろうけど、僕は折れるつもりはなかった。大事なお嫁さんが風邪を引いたのだから、看病をするのは夫である僕の役目だ。

けれど、夕鈴からの返事は意外にも違った。

「陛下が私の看病をして下さるのですか?・・・今夜はずっと傍に・・・?」
そう言って控えめに僕の袖を握ってきた。

夕鈴のいつもと違う行動に、相手は病人だということを忘れて手を出してしまいそうになる。
しかし何とか自分の理性を総動員する。

「あぁ。望むなら片時も離れず傍にいよう。君は私の愛しい妃なのだから。遠慮は無用だ。」
夕鈴の苦手な狼陛下で対応すれば、きっと驚いて逃げていくはず。
そう思ってあえて狼陛下で言ったのに。

「嬉しいです。---とても。」
ふにゃっと笑い、そのまま眠りについてしまった夕鈴。
手は袖を握りしめたまま。
今この瞬間、この部屋には誰もいない。

浩大の言っていた軽口が、笑えなくなってきた。

・・・これはまずい。

相手は病人。しかも誰よりも大切にしたい大好きな女の子だ。
まだ想いも伝えていないのに、ここで暴走しようものなら確実に嫌われて実家に帰ってしまう。

それだけはなんとか避けたいのに、夕鈴がいつも以上に可愛すぎる!!

困った。これは本当に困ったことになった。

これ以上傍にいれば僕は何をするか分からない。
しかし傍にいてほしいと言われ、握りしめられた袖はそのまま。
そんな彼女を一人置いてここを離れることなど出来るはずもなく。

・・・・・・・・・・。

だらだらと嫌な汗が流れる。
どうすればいい。

ここで黎翔は閃いた。

そうだ、2人きり、という状況を止めればいいんだ!!

いつもなら願ってもない状況だが、今回は諦めよう。それで全て丸く収まるはず!!

しかしそう上手く事は運ばなかった。

李順は珍しく早々に帰宅し。
浩大と老師は酒に酔い潰れ。
妃が臥せっている状態で安易に侍女は傍に呼べない。

---どいつもこいつも役立たずめっっ!!!!

イライラしながら次の案を考えていると、夕鈴が目を覚ました。

「んっ・・・へーか?」
目を擦りながらこちらを見上げる夕鈴が少し子供のようで、今までイライラしていたのが嘘のように消えていく。そんな自分に思わずふっと笑ってしまった。

「夕鈴、気分はどう?」

夕鈴の額に手を当てていると、夕鈴がその手の上に自分の手を重ねてきた。

夕鈴の予想外の行動に、思わず目を瞠った。

「陛下の手・・・大きくて冷たくて・・・気持ちがいいですね。」

夕鈴はまだ熱でぼぅっとする意識の中、ぼんやりと黎翔の顔を見つめていた。

私はバイトで、陛下は絶対手の届かない人。
本当はこんなに優しくしてもらう事すら許されない。

近い将来、この手は他の誰かのものになるのも分かってる。

けど、今だけ。
---今だけは・・・。

「陛下・・・傍にいて下さいね・・・」

そう言って夕鈴は再び瞼を閉じ、すぐにすぅすぅと眠りについた。


一方黎翔は---。

これは一体なんの罠・・・?

いつもと違う夕鈴の言動に、延々と悩まされる事となった。


**** おしまい *****



いつもよりちょっぴり大胆に甘える夕鈴と
ついぐらりと理性が傾きかける陛下の自分との闘いが…
とってもいじらしく(?)

でもとっても陛下らしいなぁって思いました。


やさしい残念陛下
愛しています^^

ゆいまま様、ほんとうに素敵な作品をありがとうございました!


*

[日記]帝の至宝 第28話(仲野えみこ)感想・ネタバレ注意

2013年10月10日発売 LaLa DX 11月号を
一日前の本日10月9日、早売ゲットしました。


狼陛下の花嫁とは違い失礼いたしますが、
日記として、読書感想文です。


■帝の至宝 第28話(仲野えみこ)

「恋模様ヒートアップ!! 巻頭カラー40P」ですよ。

あらすじ、感想、ネタバレ注意です。

本当にネタバレです。
相当にネタバレです。


…まだ手に入れていらっしゃらないかたは、ご注意ください。




でも、ぜったい、読んだほうがよいですよ?!

今号は。…LaLaDX 買うべきです!!(力説)


涙ものです。(帝の至宝も。三雲と八潮も)キュンキュンです。



---なおかつ、でも、それでも。
どーしても知りたいあなた。

…ではどうぞ。












きゃーーーーーーーーーーーーー!!!


…はぁ、はぁ… いきなり叫んで申し訳ございません。

だって…
だって

志季ってば…。

バクバク…興奮がとまらない第28話。でした。

はい。




一言でいえば、
さすが帝。

「やるときはやる」志季です。



---
オープニングのカラー見開き
ちょっと宮廷風に着飾った香蘭を抱く陛下。
もう『ぼくのモノ』な顔に見えるのは…気のせい?(うふふ)


ページを開きますと。

静かな王宮。

静かな志季の横顔。

縫い物をしている手。


「香蘭の村の伝統ではね

大切な人を送り出す時
布を持ち寄って
縫い合わせた物を
作って渡すんだって」

と静かに縫い物をしている志季です。

その膝の上には真っ赤な香蘭が。


「いちゃついてるだけかと 
思いました」
円夏さまは良いお味を醸しております。


カミングアウトした帝。

円夏様、雨帖様のまえでも、堂々としたものです。


香蘭自身は、まだ陛下のご決心を知らないので
内心「いつか来るお妃様がうらやましくなっちゃう」から
「こんなにやさしくされたら」と戸惑っているのですが…。

志季はもう迷うことがなく、堂々と臆面もなく香蘭を構っています。




二人きりのところに皇太后さまが訪れ
香蘭は必至で「志季のそばにいられるよう努力する」と許しを請うのですが、

皇太后さまはもうすでにお許しをされているご様子で。

にこにこ顔の志季にヒソヒソ
「どうせあの娘にきめておるのだろう」と
志季に「とっとと後宮へ入れんか」とたきつける始末。

「焦らせたくない」とか「勉強で頼られるのも楽しい」と余裕をみせる志季に

「のんびりしていて
人にとられても知らんぞ」

皇太后さまの一言が刺さります。


志季の満面の笑み。

---内心、実はとっても焦っているんですね。
こういう時、イケメンは宜しい。(個人的感想)



いよいよ留学を終え、国に帰る春玉様の送別会でしょう。

みんなで少しずつ縫った布を手渡すため集まります。
香蘭のいつもの友達(双子、叔豹、吏元)と陛下、側近殿(円夏さま、雨帖さま)と庭園で食事をしているシーン。


春玉様。
本当に優しく美しい笑顔で笑うようになったのです。

最初ひねくれて、どうしようもないワガママ王子様だったのに。

香蘭のまわりにいるひとは、みんな心がきれいになりますね…。



これから帰ったらお妃選びという話題で双子が盛り上がり、
「やっぱり家柄は大事ですわよねぇ」と話を振ると

春玉様は、香蘭のほうにちらりと視線を送りながら
「そんなことはない
私はそこの小娘でも構わぬが?」

と切り返す。

すったもんだ話題が紛糾中、

当の香蘭は

「でもあたし いつか
円夏さまみたく 
志季の側近として 働きたいから…!」と力説。

「てか 側近て!」

「国家最高難関抜けたうちの
一握りですわよ!? 無理無理」と
みんなに大爆笑されてしまい…

どうやって志季の側にいれば… と俯いた香蘭に

志季は生け垣の花を一輪手折り、
香蘭の髪に挿すと、
その手をとってひざまずき…



決定的な一言をみんなの前でいうのです。


「君が 
好きなんだ

私の
お嫁さんに
なってくれる?」

と。



ためらう香蘭



帝は
誰にも逆らわせないと断言し



「いい?

だめ?」

という問いに


「志季がいい」



と美しい涙と笑顔に

ああ。


よかった、と 私も心洗われ、安らぎました。


おめでとう。
香蘭。




この読者の気持ちを、双子の片割れが代弁してくれます。


あんなにイジワルだったのに…。

今は香蘭のことを心から大事に思ってくれているんですね。

素敵なお友達。




円夏さまの

「私の妃探しの苦労は一体何だったんでしょうね」
のコマに笑いました。


嬉しいニュースがあれば、裏ではきな臭い情報も。

先日の火事の元締めが分かったという雨帖様の表情は暗く



普段動揺しない志季が、激しく同様して…。



国元に変える春玉様と志季の別れのシーン。


たそがれに手を握り合う、二人のロング。



…この美しくも悲しい絵に。

私は、もう二度と、この二人は
仲良くこうして語り合えるときはないのではないか…と
いらぬ心配に胸がちくりと痛みました。

もしかしたら、次に相まみえるときは
敵同士かもしれない、と。

お互いの国を背負い、個人の気持ちではどうしようもない
悲劇を迎えるのでは…と


ハラハラしてしまいました。


でも、きっと晶の国の至宝である香蘭が、

よどんだ大きな暗闇を浄化する鍵となるのではないか…?

(吏元と香蘭が一番最初に会った時の、あの『占い』。
エセ占い師の真実の卦だったのでは、と
ず~~っと、伏線期待しています)

と…勝手に深読みしまくっておりますが…期待してやみません。



録の使者が、志季に悪い知らせを運んできます。


長らく結んでいた和平同盟を 破棄する旨の通達を持って。


…木の下で倒れている、若き日の皇太后さまのようなお方と、
ラストの口元アップの、志季の弟殿下のような雰囲気のお方は…誰?


---


あの火事…。

もしかして春玉様のお父様の仕業…となると。
いやですね。

あるいは。
録と手を結んだ
弟殿下の仕業、でも
いやですね。

いろいろ妄想、空回りです。



何にせよ
急展開で恋模様ヒートアップ!で… とっても幸せな28話でした。

いつも本誌の『あちらの陛下』の進捗の遅さというか…夕鈴をどうしたいの?に
かなりジレジレしていたので…

カタルシス、というか

志季陛下の男らしさ、に脱帽です。


おめでとう。香蘭。



さああ、

待て、次号!!

第29話が待ち遠しや。



でも、朗報。

11月5日、「帝の至宝 第6巻」発売! おお! 楽しみです~^^



*


[日記]狼陛下の花嫁 第51話感想・ネタバレ注意

うふふ。早売りをゲットです。

ネタバレあらすじ&感想レポート。


2013年10月24日発売 月刊LaLa12月号掲載「狼陛下の花嫁 第51話」の感想。
ネタバレ含みますので、コミックス派の方はご注意ください。


* * * * * * * * * *

扉絵はお忍びスタイルの陛下と夕鈴が背中合わせ。
陛下の「会いたい人」って、一体…!? のあおり。



白陽国の蓉州(ようしゅう)の宿屋で朝チュンスタート(笑)

陛下の視察に同行中の夕鈴さんが、陛下と一晩同室、という先月号のフリ、どうなるのかと楽しみにしていましたら、いきなり、前をはだけた陛下のアップから。

ああ、…このシーン。描きたい…。
絵茶会に参加できるのなら…、絶対描きたい…。

寝床で目が覚めた夕鈴さんは、
着替え途中ではだけた陛下がウロついてるので大いに動揺。
内心
「早いとこ視界の外に行って下さい―――!!」
そして早く服着て―――!

寝てるフリをして必死で耐えますが、陛下は夕鈴の寝台に接近して覗き込む…。

そして、これですよ?みなさま。

「―――狸寝入りも カワイイな
…わが妃よ」

この一言で、夕鈴は、真っ赤になって ぱち―――っ!と目をあけちゃいます。

さらにタラシは続く。
「寝顔は昨夜 充分に堪能した
今度はまた 起きている君で
私を魅了してくれ」

…ときたもんです。

鎖骨見せ見せで、このセリフ吐かれたら…
鼻血出ちゃいますよ?…正直。


李順さんが見ても警戒し気が立っている兎に
「起こし方が気に入らなかったらしい」


さて。
そうはいいつつ、移動で馬に乗れば、陛下と二人乗り。


克右さんは「本日も仲の良いことだな」はっはっは
李順さんはキリキリ
浩大は(警戒してても二人乗りするあたりがスナオだぜ お妃ちゃん)と
三者三様の反応。この三人の絵がまたカワイイ(笑)

夕鈴の眼から観た旅の途中の様子は、
やっぱり、陛下は三人に対して仲が良く見えるのに。
夕鈴の心をかすめるのは『王様に友達はいないよ』のあの一言。

繰り返し挿入されるモチーフ。

友達
妃。
その違いって?

今後、陛下の心境を読み解く大事な言葉かもしれませんね…。



こうして、移動を続けてようやく目的地付近の町、蓉州 雨宣(うせん)という街にご一行はたどり着きます。

李順さんが言うのには、少々立て込んでいるため「李翔さまが『知人』の元に行っている間、この雨宣の街でお待ち頂きたい」と。

これから陛下と李順さん、浩大の三人は、街のすぐ近くにある湖まで足を伸ばす間、夕鈴を克右と一緒に残します。

個人的なツッコミですが。
李順さんの説明が、夕鈴に対して敬語を使ってるのは…もうはや下町の娘っこ相手ではないことをばらしてるみたいで、問題ないのかしら?
いくら陛下が連れてきたお気に入りとはいえ、身分は単なる掃除婦ってことになってるんですよ?
どう考えても王の側近という立場なら、敬語を使う相手っていうのはごく限られると思うのですけれども、考えすぎ?


さて。

夕鈴はゆうりんらしく、陛下がこんなに手間暇かけて会いに行く相手ってどういう人?と気になり出します。

まさか女の人とか?

いやいやいや 私ったら!!
朝の狼陛下があまりにも女ったらしだったからって! 

…あたりの葛藤は、さすが夕鈴です(笑


克右さんは、さっそく空いた時間を有効利用。
元々こちらである闇商人の居所を探る情報収集のお仕事をしていたので、それを夕鈴に手伝ってくれ、と言います。


といっても「その辺で普通に飯でも食って 人の話聞くだけなんだが」という気楽な内容。
バイト妃としての応用力を身に付けたいと思っていた夕鈴は、力いっぱい手伝うことを表明。
どうやら夕鈴はとしては、陛下の知人が昔の恋人かも…なんて邪念を打ち払うために、仕事に没頭したいもようです。


ところが、1軒目、2軒、3軒と回った飯店(みたい)では、どこへ行っても狼陛下と妃の悪口ばかり。
陛下が女グセが悪いとあっちでもこっちでも噂話のネタになっていて、夕鈴は激怒。

「俺は娘さんが全部にケンカをふっかけに行ったことに、驚いたぞ…」と克右さんも驚いて能面顔。
「これは少しばかり、―――あやしいところか」と克右さん


場面は変わって。
陛下は品の良いご老人、温老子と対面中。

温老子は荷文応から連絡を受けていて、陛下が晏流公(あんりゅうこう)と対面する時間を内密に調整する依頼を受けていた模様。
ところが少々困ったこ「…ここ数日 晏流公のお傍を 蘭瑶(らんよう)様が離れて下さいません 」と陛下に。

この蘭瑶という人物には絶対、陛下の訪問を知られたくないご様子。

陛下は
「…避けるべき事態だ
必ず騒ぎ立てる
…どこまでも厄介だな
全く…」



克右さんと夕鈴のシーンに戻る。
「あやしい?」

実は、闇商人が行く先々で葉必ず狼陛下や妃の悪評が付いて回り、おかげでそれを足跡替代わりに克右さんは情報を追っている、というのです。

夕鈴はあまりの腹立たしさに、つい陛下への思いが漏れてしまう…

「陛下がいつも
どんなに頑張ってるかも知らないで」

腹を立てて、怒る夕鈴の表情が切なくて…
それを見た克右さん。

夕鈴の気持ちわかっちゃいますよね…。

「本当に
惚れてるんだなあ
あの方に」

と克右さんの笑顔がまぶしい。

夕鈴は全否定。
これは尊敬の念であり…と
言い訳しますが

克右さんは恋人なんだろ、隠さんでもいいだろう、と笑ってます。

夕鈴はひたすら誤解ですと必死に否定して

「私 そんな立場じゃないですっ から」
と思わず涙がこぼれ
ぎょっとした克右さんをみて
しまった、と
「これは汗です!!」と男前にごまかそうとする夕鈴。

内心、 本当のことを口にするのも  苦しい

と葛藤を続けています。

そんなときに、背後から
三段ぶち抜きで陛下が出てくるわけですよ、また。
枯葉舞うブリザードしょってですね。

夕鈴泣かせちゃったのを
この陛下に見とがめられれば…

…克右さんは固まりますよね。


夕鈴の様子がおかしいことを気にしますが、
夕鈴はけなげに「食べすぎで苦しくなっちゃって」とごまかします。

克右さんは汗たらたらで報告しますが
どうやら現時点でははかばかしい情報を得られていないようす。

陛下は
「…なるほどな
―――では 少々時間もできてしまったことだし
私もその調査に協力しようか」と
言い出します。


この後の克右、李順、浩大の三人の分割ショットが。
笑いのツボを刺激してくれます。


わざわざ貴方が首を突っ込む問題ではございません、と李順さんも必死にやめさせようとしますが、
にっこり陛下の
「少しくらい遊ばせてもらっても よかろう?」でトドメ。




ここら辺りはどこへ行っても水の景色、という周辺を
陛下は夕鈴を連れ出します。

思い切って夕鈴は陛下の会いたかった人は…?と質問。


すると、陛下は
「あれ 言ってなかったっけ

弟だよ」

と答えます。

この蓉州で暮らしている『晏流公』って、弟さんのことだったんですね。

母親が別の弟さん。

「即位後バタバタしてて 僕もほとんど会ったことない
それで珍しくこんな近くまで来たから
ついでにと思って。

正式に合うとなると、煩わしい人たちがわらわら出てきちゃう感じでね―――」

と説明を受けている間中、陛下にぎゅっとされてても珍しく逃げない夕鈴。

「まあ会えなきゃ会えないでもいいんだ
夕鈴と遊ぶのが一番だからね!」と至近距離でデコこっつん。

夕鈴は「陛下にとっての 物事の重要度が さっぱりだ…!」と困惑中。

わけの分からなさが増すばかりの
お忍び視察です。

で締めくくられ、

次々面倒事のとばっちりでキリキリしてる李順さん

あきらめろ 昔っからああいう方だ の諦めの克右さん

能天気に酒飲んでる浩大の三人組で結び。


―<おりざの妄想>―――――

ここまで読んで、先ず思ったのは、

晏流公のお母さん(陛下にとっての義母、つまり女好きの父王の妃の一人)が蘭瑶(らんよう)様っていうのが、順当な流れですよね…。

それで、その人に会うとモメるから陛下は会いたくない。

夕鈴を雨宣に置いて行った理由はなんなんでしょう。
やっぱり妃関係の何らかの理由であまり姿を見せたくなかった…?

克右さんがおっかけている闇商人は、陛下と妃の悪口を行く先々で流布している。
つまり、陛下が女癖が悪い、お父さんやお兄さんらのように、妃で身を持ち崩すぞ、という噂を広めることにメリットがある人。

となると、蘭瑶さま、けっこう絡んできそうな立ち位置ではありませんか?

陛下に王位継承者がない現時点で、王位継承権は弟さんになるのかな?
(陛下も実際お兄さんの後をついで即位したわけだから)

それで、蘭瑶さまがもし父王の妃の一人であり晏流公の母であれば、自分の息子(晏流公)を王位につけるチャンスを狙っている可能性も?
何にせよ黎翔陛下は身内にあまり気を許してないし。
間柄、感情的に相性はあまりよろしくなさそうです。



そして、
闇商人について。

王と周辺で密売をしたり、
不正役人と商家の仲介をしたり
最近はこの周辺の州で賊とつるんでいる、らしい。

活動拠点は壬州(じんしゅう)、宿州(しゅくしゅう)と思われていたが情報屋の言うとおり蓉州も視野に入れるべきだ、という克右さんの報告。



…うーん。


っていうので、51号現時点で分かったカードをネタに、今後の予想をしてみました。

ずばり!!

「闇商人の元締めこそが陛下の弟“晏流公”」
  ↓

それで、

「陛下は弟に会って
ヤンチャしてる弟を諌めたい」
  ↓
で、
「その母である蘭瑶様にはできるだけ会いたくない」
  ↓

蘭瑶さまの舞姫へ対する過去の確執とか嫉妬とかを、陛下に対してむき出しにされちゃうと…お話しがドロドロするし、ページが足りなくなるし、着飾った後宮の女性をいっぱい書かなきゃいけなくなるから、きっと可歌先生は削られるとおもいます。

(今月号のLaLaのLMS漫画家インタビューが可歌まと先生で、そのアドバイスに「とりあえず欲張らないでエピソードを削る、ということを覚えました…」とあったので。

  ↓

「けど、けっきょく蘭瑶様と会ってしまって、険悪になる。」

  ↓

「陛下と蘭瑶様、晏流公の間の微妙な空気を、夕鈴の存在が救う!」

  ↓

ファン心理としては、できれば

「あわよくば、夕鈴の後ろ盾に」

というのがプラスされれば最高です…。

そこまで都合よく話は持って行かないですよね…。
それこそ「最終章」とかになっちゃいますから。




あくまでも妄想です。


…どうでしょう?

当たるかしら?
当たらないかしら?

来月号読んだらまたぜんぜん違う予想になるかもしれません(笑)

徐々にお話しが展開してきて。

王宮と異なり、開放的でマイペースに夕鈴を可愛がる陛下に萌えております。
ふふ。いいなぁ…です。

夕鈴も陛下との旅行を心行くまで楽しんでほしい、ですね…。


できれば、ハッピーエンドを熱烈希望。



まて、次号。
…わくわくどきどき。



*

ラ族陛下のハロウィン前夜

【捏造】【ラ族狩人】

* * * * * * * * * * * * * * * *
ラ族陛下のハロウィン前夜
* * * * * * * * * * * * * * * *


「…えっと
『御馳走してくれないと、イタズラするぞ』…?

なに、それ?」


いつものようにゆったりとした部屋着をお召しになって、長椅子でくつろいでいらした陛下が身を乗り出した。


「紅珠が…」と私は話し始めた。


「…外国で行われている秋の行事だ、と教えてくれました。
もともとは収穫祝い悪霊などを追い出す宗教的な意味合もあるそうです。

今では仮装した子供たちが『トリック オア トリート!』と言いながら、あちこち回ってお菓子をおねだりする楽しい行事、っていう感じらしいですね。

それで、明日の夕方
紅珠が上流貴族のご夫人や御令嬢がたと、孤児院を回って手作りのお菓子や御馳走を振るまう、ちょっとしたイベントをするんだそうです。

『お妃様もいかがでしょうか』と誘われてしまって…。

『たとえ非公式でも、お妃様がおいでになれば、きっと子供たち大喜びですわよ』ですって。」


「――え?夕鈴、何か作って持って行くの?」

陛下は前のめりになって、私の肩に両手を置いた。


不意に肩を抱かれて、やっぱりダメなのかしら…とおもったけれど。

楽しそうなイベントだし、なにより孤児院の子供たちに喜んでもらえるなら、何かできたらな、と思っていたから、ちょっと上目づかいに陛下にお願いしてみた。

「あの…ダメですか?
最低一人一種類ずつ、手作りのお菓子や食べ物を持ち寄ることになってるらしいので…
ちょっとだけでも、お役に立てればと思うのですけど…」


「うーん。
君が行きたいなら、いいけど…。
…手づくりって、何を持ってくつもりなの?」


「陛下は。
どんなものが良いと思います?」

「大勢に配るんでしょ?」

「はい」

「じゃあ、ちいさくって、可愛いお菓子がいいな…ぼく。」

「はい?…あの、陛下じゃなくって」

「うん? …ああ。もちろん。子供たちに、だよね?
ゆーりんの手づくりだったら、なんでも喜ぶと思うよ?」

「…分かっていらっしゃいます、よね?」

陛下はニコニコしながら、うん、うんと相づちを打ってる。

…本当に、分かっていらっしゃるのかしら…。
私は思わず不審げに見つめてしまった。


「うん!
で…何作るの?」

「そうですね…配りやすい形状ということで…あんまりポロポロしたりベタベタしたりしないのが良いと思いまして。可愛い小さめのチマキとか、どうでしょう?
冷えてもおいしい甘いお饅頭もいいですね…。形つくっても可愛らしいし。
個人的にはお餅もいいなぁと思います。」

「えー? せっかくゆうりんが作った食べ物を
みんなに配っちゃうの?」

「ええと? 
…だから。
配るためにつくるんですよ、陛下ぁ?」

「そうかぁ…配っちゃうんだ…。
残念だなぁ…。

…ねえ!

じゃあ。
どんなお菓子にするか、さっそくつくってみて?
手を動かした方が、良いアイデアもわくんじゃない?」

そういって、強引に厨房へ連れてゆかれた。


「今日はどんなお菓子にするか試作品を作るだけだし。
夕鈴の好きなように作って。ね?」


…ええと。

なぜ、陛下。上着を御脱ぎに?


「え?

―――でも。ほら。お餅つくときは汗かくデシょ?
女の子のゆうりんに杵は重いよ?
力仕事は男の仕事」

いそいそと身に付けていた衣類を脱ぎ、ふんどし一丁になる陛下。


ギャー――― 脱いだ―――っ!!!!

どうして陛下ったら、こんなに簡単に脱いじゃうの?

…いっいっ、いくら慣れたっていっても
こっちは目のやり場に困るんですけどぉっ!!!


「陛下っ!!
お、お、…お餅はそんなに簡単じゃないんです!

本当に準備が大変なんですっ!

私のところでは、前の日からお米を水に浸して
翌日、男衆さん女衆さん集まって、総出で蒸して、つくんです。

杵も、臼も、出してきていただかなければなりませんし…
それぞれ手入れや準備にとっても時間がかかるから
今日はやめにしておきます~~!!

明日本番の準備は、みなさんにもお願いしようと思います。
人手が要りますから
料理人さんたちに手伝ってもらいますね。

陛下の杵つきだなんて…それこそ配れませんっ!!」


「えー? せっかくやる気になったのに…」

ブツブツ残念そうにあたりを見回す。

一向に服を身に付ける気配もなく、チマキに使うもち米を洗う私の後ろでウロウロする。


どうしてっ!!

広い厨房に、ほぼ全裸の大きな図体した男がウロウロしてるんですか…!?


「おてつだい…

したいなぁ…ぼく?」


…はいはい、分かりました。

この時点で、たぶん、私は負けたと思う。


「今日はお饅頭と、チマキの試作をしますね」

陛下はコックリとうなづいた。


えーと。一番弊害の少ないのは…

「陛下は、じゃあ!
チマキ用の竹の皮を水に浸して、柔らかくなるまで、みていてください!
頼みましたよ?」


「はーい!」

陛下はうれしそうにいそいそとカリカリに乾いた竹の皮を、タライの水にひたしてみた。

つん、つん、する。

思ったほど、柔らかくならないなぁ…

水の中でもみもみしてみる。

…パリっと皮が裂けてしまった。


「ゆーりん!ぼく、新鮮な竹の皮と、具を獲ってくる!」

「…って、ちょ、陛下、どちらへ?!」

弓矢を手に、腰に短刀をさげたフンドシ一丁の陛下が、厨房の裏木戸をあけ、寒空に飛び出そうとしていた。

裸足じゃないですかっ!?

「へーきへーき。
チマキって、シシ肉とか、鶏肉とか、木の実とか入ってるやつ、でしょ?」

「はい…でも、今日は試作ですし?
そっ…それに!
料理長さんが『厨房の食材倉庫のものはなんでも使っていい』って!!」

「うん!
わかった!
ちゃんと夕鈴の試作品ができるよう、ぼく、協力するね?
安心して~」


だから、陛下。
文脈がつながっていませんっ!

安心って…王宮でいきなり狩りですか~!?


ほんとうにあっというまに、陛下は帰ってきた。
ウズラ3羽と、小ぶりのメス猪1頭。

なぜ王宮で?と深く考えてはいけない。

とにかく、陛下は獲物を担いで、いそいそと帰ってきた。


まーっ、すごいですね

さすが、陛下です

立派な獲物を、ありがとうございました


この頃は、陛下のこういう性癖にもずいぶん慣れてきて、いちいち獲物をみせたりするのも『褒めてほしいから』と分かってきたので、ずいぶん大げさに褒めたたえた。


「竹の皮も採ってきたよ?
すぐ使えるよ?」

…はいはい、分かりましたから…

採集もしてきてくださったんですね?
有難いことです。


ささ、陛下。
もう、何もしなくて結構ですから!

お茶でも飲んで座っていてくださいっ!!


「解体は外でやってもらっちゃおうね
匂いもするし。
血抜きとか、夕鈴は、あんまし見たくないでしょ?」


そうですね…できればそうしていただければ…。


四半刻ほどで、綺麗なお肉になって盆に盛られて届いた。


そうしている間にも、蒸し器から湯気が上がって甘い匂いが漂い始めた。


そろそろ…

「わぁ…甘い匂い」

「簡単な、あんこのお饅頭です。

食紅でちょんちょん目をつけて。
耳がついたらうさぎさんですよ。

どうです? 可愛いでしょ?」


「わー!うさぎさんのお饅頭!
ねっ!
食べていい?
食べていい??」

「どうぞどうぞ。
お召し上がりください…

…(ダメと言っても、どうせ食べますよね?)」


「…あれ?それ、どうするの…?」

「あ、せっかく試作をつくるのなら
少し取り分けて、
李順さんにも試食してもらおうかと」

まだアツアツだから、籠にいれて
あとで持っていけば…

と、厨房の机に取り分けた籠を置いておいたら…


…トスっ

 と軽い音がして、

籠に何かが刺さっている。


ハッ!? と振り向くと

陛下が小ぶりの弓を構えていて
いままさに射ったばかりの弦がビイイインと振動していた。


「あ♪ 当たった♪

…それ、ぼくの獲物ね?」


「陛下っ!!!
危ないですので、室内では弓を射ってはいけませんっ!!!」


もうっ!
せっかく李順さんにおすそわけしようと思ったのにっ!!

陛下ったら、今日作るお菓子、
全部ひとり占めする気なんじゃないかしら?


あっというまにあらかた、出来上がったお饅頭は陛下のお腹に収まってしまって…。
私は軽い頭痛とめまいを覚えた。


―――気を取り直しましょう。

「さ、さあっ!

次は、チマキを作りますよ?
もち米も水を吸ったようですし。

具の準備もOKです。


あとはお米と具を竹の皮につめて、結んで、蒸すだけ…」

「へぇ、夕鈴手際いいね?」

「青慎が好きで…お祝いのときにいつも作ってたんです。
もち米とか高いし、それほど豪華な具は入れられませんけど…ね」

「ふぅん。
そうなんだ。
じゃあ、今日は代わりにぼくがいっぱい食べてあげるね?」

ええと
誰が
誰の代わりに…

なんで?


もう考えるだけ馬鹿らしくなってきたので、
どうせ今日のお料理は
『試作品づくり』という名の『陛下の食卓』だとあきらめて。

「では、あとは蒸しあがりまで、楽しみにお待ちください^^」

やることがなくなってしまって、静かな空気が戻ってきた。

私は厨房の片づけをはじめなきゃ。

「陛下の獲物」の余ったお肉は、食品貯蔵庫へ入れて貰って明日の本番にそなえましょう。

それから、使った調理器具を洗って…

汚れた調理場を清掃しなきゃ…!

タワシを持ち上げたとき

ふいに、手首を捕えられた。


「トリック オア トリート!!」


「…へ?」

「だから。
トリック オア トリート!


御馳走してくれなきゃ、いたずらするよ?」



「え?
え?

え??

ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいっ?!
だって、いま、チマキ蒸し上がるの待ってるところですよ?
まだ美味しくないですよ?」


「だから。今。―――頂戴」

「さっき、お腹いっぱい、お饅頭、食べたでしょ?」

「うん。でもいま
トリック オア トリート
したいんだ、ぼく」

「ハロウィンの本番は明日ですよ?」

「ぼくは、今したいの。
ね。

…ご馳走くれないなら…

君をぼくのご馳走にしちゃうよ…?」


赤い眼がキランと怪しげに輝いて…。


「っうっ! きゃーーーっ!!

 や、やめてくださぁあああ~~~いっ!! …」



じたばたしたけど… さすが。

ラ族陛下は、だてに狩人じゃなかったんです…


くすん。





(おしまい)

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