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ささみ

* * * * * * *
初出:2013年06月01日09:02
* * * * * * *





他愛もありませんが。


* * * * * *
ささみ
* * * * * *


…くしゅんっ


風邪?でしょうか。

いえ。

あ。
シロさん。


お腹がすいたのですね?


しかたありませんね、
ささ身をあげましょう。

今は缶詰で我慢なさい。


 …くしゅん、くしゅんっ!!


しかたがありませんね。


陛下のお仕事をはやく巻いて。

活きの良い鶏でも買って
ささみ鍋でもしましょうか。



…花粉症の時期になると、

なぜか
鶏肉を所望する李順さんであった。




* * * *(The End)* * * * *



鶏肉の皮が苦手です。

ささみとかムネニクとか。ついつい選んでしまいます。

ヘルシーということで、よろしいでしょうか?


シロさんは、ギャラリー(3)
 に出てくる、パラレル李順さんの脳内に住んでいる犬です。
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水月さんに楽器を習おう「縦笛編」

* * * * * * *
2013年06月01日23:25
* * * * * * *

かきちらし。

タグ【他愛もないものよのぅ ふほほほほ】


縦笛編もなにも。

煩悩の発散です



* * * * * * * * *
水月さんに楽器を習おう「縦笛編」
* * * * * * * * *

「水月お兄様、お妃さまが
笛の手ほどきを受けたいとお見えです」

「紅珠。では、私の笛を持ってきておくれ」

「はいお兄様」


紅珠から手渡された布に包まれた笛を、
水月はそっと夕鈴の方に差しだし
ゆっくりと布を開いて楽器を見せた。

「お妃さま。ご覧ください。
これが西洋の縦笛、
リコーダーというものにございます」

夕鈴は物珍しげにジッと見つめる。
「リコーダー…」


「では。まず息の練習です。
笛はまだお持ちにならなくて結構です。
お口で練習してみましょう。

はい。唇をとがらせて。
舌先を上あごの裏に付けます。
そして…このように。

トゥー
トゥー
トゥー」


夕鈴
「トゥー、トゥー、トゥー」

水月
「そうですね、よろしいでしょう。
では次。

トゥ、トゥ、トゥ、トゥ、トゥ~」

夕鈴
「トゥ、トゥ、トゥ、トゥ、トゥ~」


水月
「はぁ…。
今日は大変けっこうです。

お妃さま。
大変お上手になられましたね。

是非、陛下の前で
今日の練習をご披露ください」


少し魂の抜け出そうな笑顔で、
水月は早々に練習を終え、
部屋から下がってしまった。


その後、紅珠とひとしきりお茶会をしながら
夕鈴は
(まだ笛も構えていないのに…?)と不思議に思った。
だが、
楽器なら何でも弾きこなすという水月が言うのだから
たぶん、何か、上達したのだろう。





その晩。

狼陛下が後宮に渡るなり
すぐさまお妃さまは
最近の定位置、陛下のひざ抱っこに収まることになる。

人払いをしても、降ろしてくれない。

「今日は、わが妃は、何をして過ごした?」
陛下が上機嫌で尋ねる。

モジモジしながら夕鈴が答える。
「今日は、水月さんに、笛のご指南をしていただきました」

「ふむ?
では早速本日の練習の成果を
私に披露してみせよ」

(ええ?)

「あ、でも。まだ。本当に、基礎、なんです
楽器も構えておりませんが…」

「構わぬ。今日やった内容を
やってみせよ」

夕鈴は、慎重に習った通り、
唇をとがらせて。
舌を上あごの裏に付けて。
「トゥー、トゥー、トゥー
トゥ、トゥ、トゥ、トゥ、トゥ~」


陛下は、すうっと目を細める

「…もう一度?」


(え?なにか
よくなかったのかしら…)


夕鈴は、もう一度。
頭の中で復習した。

慎重に唇をとがらせて。
舌先を上あごの裏にくっつけて…

「トゥー、トゥー、トゥー
トゥ、トゥ…

そのとたん

陛下は、夕鈴の尖った唇に
チュッとキスをした。



「…!!! なっ! 何するんですかっ!!」
真っ赤になった夕鈴。



「…だって、ゆーりんの
タコチュー口が
か、
可愛すぎるんだもん…!!!


”キスのおねだり”されてるみたいで…

ぼくたまんないよ(笑)



…っあっ! ゴメっ!!

ゆーりん、
枕でぶたないでっ!!!」


---
水月さんは、といえば。

夕鈴の可愛らしすぎるタコチュー口の変顔を思い出して
その後小一時間、笑い上戸が止まらなかった、とか。

池の鯉に餌をやるたびに、上戸にはまり
その後一週間、出仕に差しさわりがあった、とか。




(おわり)


ルパン三世の石川五ェ門の斬鉄剣のサビ

「またつまらぬものを読んでしまった」

プロポーズの日

* * * * * * *
2013年06月02日20:59
* * * * * * *

【現代パラレル】【黎×夕】


さて。今日6月2日はプロポーズの日、ということで。
短いのを1本書いてみました。


* * * * * * *
プロポーズの日
* * * * * * *



ここは日本のど真ん中。
銀座の4丁目のビル街。

ウィンドウに映る私の姿。

黒い無地のTシャツ。
ストレッチ・ジーンズにスニーカー。
頭にはキャップ。
元はオレンジのはずの擦り切れて薄汚れたエプロンには、引っ越し業者のロゴ入り。
腰には七つ道具の入った道具袋がぶら下がる。




引っ越しを請け負う小さな運送会社のバイトをやっている。
今日はビルの一フロアからオフィスの引っ越しの手伝いで、私は荷造り担当のアルバイト。

体力勝負だが、実入りは良い。


主任が腕時計をチラとみると、くわえていた煙草を靴で踏み消した。

「さあっ!
休憩時間、終わり」
手をパンと叩く。

「2時までにトラック出すぞ!
残り全部載せるぞ!」

主任が大きな声で声をかけた。

「新入り。
荷造り遅れてるぞ。さっさと片付けろ」
とついでのように嫌味を云われる。

ふぅ。


「さあ、仕事仕事!」

ウィンドウの中は別世界。

白いロングドレス。

顔が小さくて、足がすらっと長い
スタイルのいいマネキンが着こなしている。


すぐ汚れちゃう。
あんなドレス着ることなんて、きっとない。


ふーっとため息を吐く。

軍手をはめた手の中にある缶コーヒーの残りを急いですすって、エプロンのポケットに空き缶を入れた。


階段を使って、本日作業中のオフィスのある3階まで駆け上がる。

社長室の荷物。

…これがクセモノなのだ。

なにしろ、書類、ファイル類が多いうえ、蔵書がすごい。

社員の机は大方各人が段ボールに詰めていてくれていたので、トラックに乗せるだけだったが、社長室は、大事なもの以外はほとんど手付かずの状態。

「女の子に詰めて貰いたい。特に丁寧に」とかいう指示で。

…丸投げだった。


腕にガムテープを2本ほど引っ掛けて、荷造り用の段ボールをあと20枚ほど引きずって、社長室に戻る。


大きな社長机は養生が済んだ状態で入口側まで移動されている。

その机の上に若い男性が長い脚を組んで腰かけていた。



「やあ。
きみ。今日は、ここのバイト?」


「あ、はい」

(きょう、は?
…何者?)

でもこの人、とっても品のある立ち居振る舞いよね。

重々しい雰囲気をもちながら、どうみても20歳代…?それもかなり若い。
黒い髪。すらりと高い背をしている


「よかった。『社長室は女の子に丁寧に荷詰頼む』って指定してたの、
今日はちゃんと通ってたんだね。」


「はぁ」
なるほど。ワガママ出したのはこの人か。
おかげで私は重たい荷物にさんざん手こずっておりますよ。

でも、よく見るとすごい美形。
綺麗な赤い瞳に、長いまつ毛。
すーっと通った鼻筋に薄い唇。


「君さ、昨日の晴海のオフィスの時は、部屋の荷詰め担当じゃなかったでしょ」
にこにこと嬉しそうな声。
長い指で、軽くネクタイの位置を直す。


「ああ、あのときは掃除片づけだったので…

っていうか、どうして昨日が晴海のオフィスだったってご存知なんですか?」

「えーと。あそこもぼくの会社で」


(ぼくの、会社?
っ…って、この人、社長さんなのっ???)


「は? 
…お引越しの多い会社ですね?
どこか統合するんですか?」

「じゃなくて。
君が荷詰してくれるまで
いろんな関連会社のオフィス引っ越しさせてた、だけ。」


「はぁ???」
理解できない人がいたものだ。


「実は、君に運んでもらいたいものがあって
会社に掛け合ったけど、作業員の個人指名はできないって言われたんで…」


「はい…」

こんなに美形さんなのに。

ますます理解不能なお方。



「ちょっと、こっち来てくれない?」

「重たいものは、契約に入っていませんからね?
男性スタッフに頼んでください」


「大丈夫、すごく軽いから」
と大きな手を振りながら、笑う。

私はごしごしと軍手でエプロンを拭きながら、この不思議な人にゆっくり近づいた。

もちろん、私はかなり不審な目をしていたと思う。


「手を、出して。汀夕鈴」

「どうして、私の名前を?」


「ん?
…お父さんは汀岩圭。都庁で勤務する公務員。
弟の青慎君は一流国立大を目指して頑張る優秀な小学生。
お母さんを早くに亡くし、君がお母さん代わりに家庭を切り盛りし、高校の傍らバイトしながら弟の塾代を稼いでいる…
…で、間違ってない?」

「えっ!?どうしてそんなことを…」

「君、気が付かなかった?…」


と言って目の前の男性は、黒縁メガネを胸ポケットから取り出し、かけてみせた。


「…あっ!? 先生?!」

「うん!」
メガネをかけたその人は、まぎれもなくこの春、新任教員として紹介された数学の伯黎翔先生だった。


見た目すっきりしていたため、最初女子生徒がキャーキャー騒いだが、実際は女学生の黄色い声には一瞥もくれず、眼光鋭くジロリと睨んで、厳しい採点で凍らせるので別名「狼陛下」と呼ばれている超コワイ先生…というイメージ。

私のクラスは担当だったのだけど。
あまりたくさんクラスを持っていないようで、普段あまり学校内で見かけない。

(数学なんて、私、なくてもかまわない学科と思ってマス。すみません。)
夕鈴はギュッと目をつぶった。


「君のこと、ふとしたことで知って。
学校ごと買い取ってね。理事長なんだけど、新任教員として紛れ込ませてもらったんだ。

でも、きみ、全然ぼくの方、見てくれないし…

テストもやる気全然なさそうな点だから…。

プライベートで会えるタイミング作ろっかな、とおもって。

最近土日祝日中心で稼げる引っ越しのアルバイトしてるって聞いて。ね」


「…はぁ? 先生がなにを仰りたいのか
ぜんっぜん、わかりませんケド…」


「いいから。こっちきて。手を出して?
渡したい荷物があるから」


黎翔先生が微笑む。

クラスでこんなふうにほほ笑んでいるのなんて、見たことないし
想像もできなかったけど


こんなふうに華やかに笑うんだ。

きれい、な。人。


「はい!」
黎翔先生は、私の手をつかむと、てのひらの上に小さな箱を置いた。

銀のリボンがかわいらしくついた、パールの包装紙には高級デザイナーズブランドが印刷されている。

「…あけて?」

私がぼけっとしているので、
私の手のうえから先生の手が重なって。
リボンを引っ張るように誘導される。

急に優しくそんなことされて、顔がカーッとなる。

「なんですか? いったい」

包装紙を開くと中には白いビロード張りの小箱があって。

パカっと開くと。そこには指輪。

黎翔先生はひざまずくと
私の手を取り甲に口づけをした。


軍手の嵌まった手に
これほど不似合いな美しい光景も…

私は不覚にも ボーっと見入ってしまった。


「汀夕鈴、ぼくと結婚してほしい」


(はぁ?)

私は目をこれ以上ないほど見開いた。
たぶん生まれて初めての最高サイズ、ギネスブック記録に申請できる位に…


「汀夕鈴。ぼくと結婚して?」




!!! 結婚も何もっ!!

わわわたし、あなたのこと、

…なにも知らないんですけど???


えええええ?




こんなふうに
私と黎翔先生の物語は始まった。


(おわり)

恋人の日(1)

* * * * * * *
初出:2013年06月08日18:09
初出:2013年06月12日13:07[白友]※SNSでは限定掲載
* * * * * * *


[新・現代風・時代物な黎翔×夕鈴] トピック【両想い設定】コミュの
6/12は『恋人の日』よせて7日(金)~12日(水)に開催されたお祭りに投稿したSSです。

テーマは「恋人」(バカップル・ラブラブ含む)
夕鈴『・・・ん・もぉ・・・・馬鹿!!!』と、甘い声で言わせたい縛り

でお送りいたします。


SNSのほうで[白友限定]にしたのは…それほど意味はありませんが、
気楽に書きなぐった、から
そのあたり御理解いただけることを願いつつ。

[捏造]
読んで「イメージが崩れた~」等 悲しまれませんように…。



それでは、どうぞ。


* * * * * * *
恋人の日(1)
* * * * * * *


「夕鈴、川に遊びに行こうよ!
綺麗な声でなく鳥や、
めずらしい魚がいるよ?」


「川…ですか」

「うん。河原でたき火をたいて
魚を焼くとおいしいよ?

青慎君も連れてさ、一緒に行かない?」


「それ、いいですね!!」


そこで、早速にも話はまとまり
国王とお妃は下町風俗に身を包み、
辻馬車を一台調達し、遁走したのであった。


---

「…で、なんであんたがここに居るの?」

「おまえ、青慎一人だけっつーわけにはいかねーだろ?
いっつも何かやらかすお前のお守を、さ。」

几鍔。と、その子分が4人。

李翔さん、私、青慎。

「川遊び」企画は
なんと8人もの大部隊に膨れ上がっていた。

本来4人乗りの辻馬車はギューギュー詰め。

馬車の中
窓際に青慎、私、反対の窓際に李翔さん。
私と迎え合わせの席に几鍔と子分が2人。
屋根と御者台にも一人ずつ子分がへばりついて。

…なんとかかんとか川へ着いた。

李翔さんがなんとかして私を膝の上に乗せようと画策したけれど、
やっぱり几鍔の前では無理!

絶対、そんなとこ見られたくない!

でも、こっそり李翔さんの外套の中で手を握り合ってた私の顔が始終赤かったので…。

青慎に
「姉さん、大丈夫? 熱でもあるの? 窮屈?ぼく、屋根の方に行こうか?」
と気を遣わせてしまった。


だって、李翔さんが指で私の手のひらをもてあそぶんだもん…。
…・・・ん・もぉ・・・・馬鹿!!

馬たちは疲れ果て、御者さんが「金輪際この客は載せない」とつぶやいたが
李翔さんが気前よくお金を渡したので、帰りも載せてくれることになった。



(つづく、のかしら…?謎です。)

恋人の日(2)

* * * * * * *
2013年06月12日13:09[白友]※SNSでは限定掲載
初出:2013年06月08日21:32

* * * * * * *



引き続き、宜しくお願い申し上げます。

【両想い設定】

6/12は『恋人の日』よせて7日(金)~12日(水)に開催されたお祭りに投稿したSSです。

テーマは「恋人」(バカップル・ラブラブ含む)
夕鈴『・・・ん・もぉ・・・・馬鹿!!!』と、甘い声で言わせたい縛り、
でお送りいたします。

[捏造]
気楽に書きなぐってます。そのあたり御理解を願いつつ。
読んで「イメージが崩れた~」等 悲しまれませんように…。



それでは、どうぞ。




* * * * * * *
恋人の日(2)
* * * * * * *


───────
水面に影をおとす緑の木々。川が緩やかに蛇行した淵になっている。

「ねえさーん、みて~~!!」

川岸から差し出した木の枝に上って手を振るフンドシ一丁の青慎。

姉が手を振ると、笑って応え、その直後、バッシャン!!と、飛び込む。

ぶくぶくと沈んでしばらく出てこない。

ようやくぷかっと浮かび、ザバっと水しぶきを立てて、顔をだす青慎の笑顔のなんと可愛いことか。

「せいし~~ん、そこ、深いとこあるから、気をつけてね~~~!」

川に入って楽しそうに泳ぐ青慎。



夕鈴は川岸からハラハラどきどき。

岩を伝って、青慎が泳いで行った淵のほうへなんとか行けないか思案中。



その時、夕鈴の背後からフンドシ一丁の李翔さんが夕鈴の腰を浚う。

「きゃーっ!!」

大岩の上で驚き、滑りそうになる夕鈴。

「こっちからなら、あちら岸に近づけるよ?

青慎君が飛び込んでるあの木の根元。
少し土手になってるとこに、赤いおいしそうな木の実がなってるよ
行こうよ!」

手を引っ張り、岩を飛び移る李翔。

先に渡った李翔が、急に両手を引っ張って
夕鈴はもう少しで岩から落ちるか、と思ってヒヤヒヤした。

李翔は、笑いながら
「ごめん、ごめん!」と滑りそうになった夕鈴を抱き止める。

夕鈴は真っ赤になって
「…・・・ん・もぉ・・・・李翔さんのっ 馬鹿ぁっ!!」と叫ぶ。

だって、だって、だって。フンドシ一丁の陛下に抱きしめられて

眩しすぎて目が合わせられないんだもんっ!!!





「あにきー、あそこ、なんか楽しそーに、イチャついてますぜ?」
子分その1が几鍔にこぼす。

「なんか、無性にイラツクっつーか」
子分その2も迎合する。

「ほっとけ。俺たちはイロリつくって、食事の準備、だろーが!」

一応、食料調達の班と、囲炉裏をつくって火をおこし、食事の準備をする二手に分かれることになったのだが。

『土木作業が得意そう』という理由で、全員一致で几鍔は囲炉裏班を仕切ることになった。

<いろり班>
火の番→几鍔(チーフ)
おさんどん→子分1,2,3

<食料調達班>
採集→青慎(チーフ)、夕鈴、
狩猟→子分4、李翔


食糧班の問題は、チーフになった青慎が川遊びに夢中になってしまったことだ。
「こんなとこ、連れてきてもらったことないや」
眼をキラキラする13歳の好奇心は抑えようがなかった。

その姿をみて、「青慎、かわいー」「弟君、かわいーねー」とギャラリー化する姉とその(自称)上司。
真面目に食料調達しているのは、子分その4のみであった。

子分その4は、即席の竿で、ひょいひょいと上手に魚を釣っている。

「や~、腕がなるっす」彼は釣マニアだった。


李翔と、夕鈴。
どう見てもこの二人の関係はおかしすぎる。

上司だと抜かすが、挙動が怪しすぎる。
いつも暑苦しい外套を被っているくせに、川に付いたらいきなり、スッポンポンだ。

まったく羞恥心というものがねえ。



几鍔が風の方向を地形を考え、几帳面に石を組みながら囲炉裏をきっていると、
しばらくして、頭の上から間延びした例の李翔の声が聞こえた。

「几鍔くぅーん!」

几鍔は顔も開けずに怒鳴った。


「なんだ! てめえ、少しは食料取れたのかよっ!?」

(おめーら遊んでばっかじゃんか!
少しは俺を見習って、働けっ!!)


「ん? これじゃ、少ない?」

と言われ、几鍔は見上げて呆然とした。


李翔のヤロウ。
大イノシシを1頭、肩に乗せて現れやがった…。


肩の右に両前足、肩の左に両後足を掛け、握りしめて
いそいそ嬉しそうに「褒めて、褒めて」と言わんばかりの笑顔だ。

「夕鈴は?」

「まだ、青慎君とあちら岸で木の実を摘んでるよ?
ぼく、もーいっかい行ってくるね~」

李翔は、たたた、と足早に駆けて行った。



絶対―おかしい!

お貴族様の文官に、
大イノシシが素手でつかまる訳がねえっ!!


「わー! すごいすごい! 大猟ですね~!!」
「いやーごちそうですね~」
「ラッキーだな~!!」

子分1、2、3が嬉しそうに李翔のとってきた大イノシシを取り巻く。

おいっ!おまえらっ!? それでいいのかっ?!
少しは人を疑えっ!?

3人は嬉しそうに手に手にナイフを持って、大イノシシをさばき始めた。



(続くの、かしら…?)  

恋人の日(3)

* * * * * * *
初出:2013年06月08日22:1133
2013年06月12日13:12[白友]※SNSでは限定掲載
* * * * * * *




【両想い設定】

引き続き。

[新・現代風・時代物な黎翔×夕鈴] トピック【両想い設定】コミュの
恋人の日(1) ※コミュ再掲載[白友限定]

6/12は『恋人の日』よせて7日(金)~12日(水)に開催されたお祭りに投稿したSSです。

テーマは「恋人」(バカップル・ラブラブ含む)
夕鈴『・・・ん・もぉ・・・・馬鹿!!!』と、甘い声で言わせたい縛り、
でお送りいたします。


[白友限定][捏造]
気楽に書きなぐってます。そのあたり御理解を願いつつ。
読んで「イメージが崩れた~」等 悲しまれませんように…。



それでは、どうぞ。


* * * * * * *
恋人の日(3)
* * * * * * *

───────

結局、李翔の奴は、大イノシシ1頭、シカ1頭、兎3羽、キジ2羽、ウズラ3羽、亀1匹を獲ってきやがった。


「几鍔君、君が少ないって言うから、たくさんとってきたよー」
とヤツは言うが。


!!
普通の人間なら、どれくらいが食料として適量か、普通、分かるろーが!?

毎食ごとに満漢全席の国王陛下とやらならそういう観念もないかもしれんがっ!
普通の人間としてっ! 
食べれる量っつーのが、分からんのかっ!? 奴は!



それも、武器らしい武器も持たねーフンドシ一丁の丸腰で!?
マジ、ありえねえ。



しかも、トドメが、亀、っちゃー なんだ?



まったく奴の思考回路は意味不明だ。

まったくあんな奴が夕鈴の周りをうろちょろして、もてあそぶのは許せねえ。

今回の旅も、青慎がいるってもよ
二人っきりにしたら何が起こるかわかんねーから?

俺がボディーガードでついてやんねーとな。


几鍔の胸中も、結構、複雑だった。


-----

フンドシ李翔さんは
「はー、お仕事、終わった、終わった。」

ずらりと並ぶ料理と、
料理しきれなかった得物を並べて
「褒めて?」と夕鈴を見つめている。

ダメ、耳が出てる… 尻尾が盛大に振られてる!!

「夕鈴。まだ足りない?」

「いえ、いえ、十分です。
むしろ、売るほどあります」

「売れる?」

「はい。」

「やったーーー」ぱあああっと李翔さんは輝く笑顔で夕鈴を抱きしめた。

「僕、いっぱいがんばったから、ご褒美頂戴ね♪」

「あの、李翔さん、そろそろ何か上に羽織ってください…」

「だって、先に褒めてほしいから…」

「でも…ちょっと恥ずかしいです」

「ゆーりんがフンドシ一丁なわけじゃないでしょ? 
…あーゆーりんがフンドシ一丁なら、ぼくドキドキだけど(ぽっ)」

「…・・・ん・もぉ・・・・李翔さんのっ 馬鹿ぁっ!!」
と夕鈴は李翔さんを突き飛ばした。




「兄貴。いちゃついてますぜ?」
子分その4がせっかく釣った釣果が地味に目立たなかったため、几鍔にこぼす。

子分その3が
「でもいー人だよなー、こんなにいっぱいごちそうとってきてくれてさー」
と、子分その4をとりなす。

「そーだなー。俺、魚しかつれないし。
山の幸のお土産いっぱいっていうのはラッキーだなー」


おい。

お前たち。
少しは人を疑え?
おかしくないか?
この李翔ってヤロウは??


「李翔さん、すごいですね~!
ぼく、こんなに大きな亀ってはじめて見ました!」

「え?そうなの? 青慎君。
じゃあ、食べるの止めて、これあげる」

李翔さんに洗面器大の亀をもらった青慎は大喜び。
嬉しそうに「じゃあ、お前はの名前は亀吉だ~!」と名前をつけ、

この日から青慎に弟分ができた。(オスメス不詳)



お腹いっぱいで河原でバーベキューは最高に楽しかった。
ああ、満腹、満腹。



---(もしかして、まだ続く気…?)---

お題が入ってるだけで、
ぜんぜん恋人の日っぽくないのですが、


ここから、一気にコイビトモード展開…?
まさか。


(続…)

恋人の日(4)

* * * * * * *
初出:2013年06月08日23:2336
2013年06月12日13:14[白友]※SNSでは限定掲載

* * * * * * *




【両想い設定】

6/12は『恋人の日』よせて7日(金)~12日(水)に開催されたコミュのお祭りに投稿したSSです。

テーマは「恋人」(バカップル・ラブラブ含む)
夕鈴『・・・ん・もぉ・・・・馬鹿!!!』と、甘い声で言わせたい縛り、
でお送りいたします。

[白友限定][捏造]
気楽に書きなぐってます。そのあたり御理解を願いつつ。
読んで「イメージが崩れた~」等 悲しまれませんように…。

--


なんだか続いています。



* * * * * * *
恋人の日(4)
* * * * * * *


「綺麗な星空ですね…」

たき火を囲み、8人は飲み物を飲んだり、
バカ話をしたり、歌をうたったりして過ごす。

青慎は、李翔さんと仲良く肩を並べる姉の姿を見守った。

頬を染めて表情がいきいきしている姉。

きっと李翔さんのことが、大好きなんだろうな…

李翔さんも…

でもなんだか不思議な人なんだ。
李翔さん。

お役人っていう話なんだけど、
なんというか、どうもお役人さまに見えない。


手足の運びやたたずまい、優雅なしぐさは
たぶん貴族のたしなみ、っていうことなんだろうけど。

それだけでは説明つかない…
桁外れの、常識はずれ、というか
生活感のなさっていうか…。


普通の人なら遠慮するようなときでも、

平気で姉さんの手を握ってたり。抱きついたり。
赤面するような言葉を真顔で言ったり…。
でも、それが、
なんていうか、ぜんぜん嫌らしい感じがしないっていうか…。
貴族のお作法って、あんなものなのかな…? 


不思議な人だよね。
李翔さんって。


──────


「李翔さん…
連れて来てくださって、ありがとうございました」

「えー?」

「それも、みんなで、いっぱい。楽しい思い出が出来ました」

「うん」


「そろそろ、火、消すぞー」
火の番チーフの几鍔が声をかける。


川の傍の土手の上にある山小屋を借りてある。

「姉さん、ぼくと一緒の部屋だよね」

「えー、どうして僕が、几鍔くんたちと一緒の部屋なの~?」

「野郎は野郎、あたりまえだろっ!」

大部屋に男6人。

小部屋に夕鈴と青慎。


それぞれに部屋に分かれて、就寝。


ごそごそ。

「…おい、李翔」

「え?」


「お前、なんで、脱ぐ?」

「ええっ? 君たち、お布団入るとき、脱がないの?」


李翔、ラ族!!



几鍔、子分1、2、3、4、声を揃えて

「「「「「…脱がねえよっ!」」」」」


「えー、そうなんだ…。
そういえば、ちょっと今日の敷布はガサガサするね…」


「この木綿の敷布が? 山小屋にしちゃ、清潔で、上等ですよ?これ」
子分1は生地問屋の息子だった。


「お蚕ぐるみ(絹しか着ない)のお貴族様はっ! これだからよっ」
几鍔がケッと吐き出すように言う。


「うーん、じゃあ、今日はきっちり着込む、ね。」

李翔はかなりきっちり丁寧に着込む。

「せっかり着たから、お散歩してくる」
と夜闇にフラフラと出かけた。


「おいっ! 山の夜は真っ暗だぞっ!? 明かりも持たず…」と引き留める間もなく、李翔はルンルンと出て行ってしまった。


夜目の効く李翔は、真っ暗闇でも危なげなく歩きまわる。
ぐるりと山小屋を回り込み、
夕鈴と青慎の小部屋の窓にコツン、とちいさな石を当てた。

コツン

…コツン

不思議な音が窓際からするのに気が付き、夕鈴は窓をあけた。

「…へっ り、李翔さん!」

「しーっ…!」
李翔は口に指をあてて、窓際のほうへ来い来いと手招きした。

山小屋は桁を組んで高床になっているため、
窓は外から見ると少し高い位置にある。


「星がきれいだよ?
出ておいでよ」

「えっ?ここから…?」

「飛んで! 受け止めるから」

ほんの1、2mだけれど、
真っ暗な中にぼんやり黎翔が見えるだけ。

夕鈴は一寸ためらったが、エイッと窓枠を越えて飛び出した。

李翔は飛び出してきた夕鈴をしっかりと抱きしめる。

眼を閉じて李翔の胸に顔を埋めていた夕鈴は、うまく抱き留めてもらえて、ホッとした。

山小屋から少し離れて、見晴らしの良い丘に出た。

「夕鈴。無茶させて、ごめん。
来てくれて、うれしい」

李翔は、夕鈴の首筋に顔を埋め、ぎゅっと抱きしめる。

「青慎君は?」
「…青慎は疲れて寝ちゃいました」

「じゃあ、ちょっと二人でお散歩しよう」

「はい!とにっこりとほほ笑んだ夕鈴の瞳は上気して、キラキラと星のまたたくようだった」

その笑顔を見て、不意に李翔が夕鈴の唇を奪った。

「んん…  んっ  !! ん いやん…」


李翔は唇を離した。

「…いや?
ぼくはずっと一日、我慢してた、よ…?」
悲しそうな声。


…夕鈴は真っ赤になって、小さな声で囁いた
「…・・・ん・もぉ・・・・陛下の、馬鹿っ!!」



 (つづく…)

恋人の日(5)

* * * * * * *
初出:2013年06月12日12:3259
2013年06月12日13:15[白友]※SNSでは限定掲載
* * * * * * *





【両想い設定】

6/12は『恋人の日』よせて7日(金)~12日(水)に開催されたコミュのお祭りに投稿したSSです。

テーマは「恋人」(バカップル・ラブラブ含む)
夕鈴『・・・ん・もぉ・・・・馬鹿!!!』と、甘い声で言わせたい縛り、
でお送りいたします。

[白友限定][捏造]
気楽に書きなぐってます。そのあたり御理解を願いつつ。
読んで「イメージが崩れた~」等 悲しまれませんように…。




* * * * * * *
恋人の日(5)
* * * * * * *


「きれいな星空ですね…」
夕鈴は瞬きもせず夜空を見上げる。

隣にいる彼女の手を握るぼく。

「少し、散歩、しない?」

「はい!」

暗闇の中の笑顔。
ぼくだけにはくっきりと見える。

…そう。
君は、どんな星よりも瞬く、
ぼくの胸のともしび。

足元が見えない暗闇を歩くのはけっこう難儀だろう?
ぼくは、わざとデコボコ道めざして、手を引いて。

…つまづく彼女を期待している。

「…あっ!」

「! 大丈夫?」
腰に手を回す。

「ありがとうございます!」
私の腰に君の腕が回りこむ。
…私の腕はおもわず君を強く抱きしめる。

「危ないから…しっかりつかまっていて?」

「…はい。

…でも…」

「なに?」

「抱きしめられていては、お散歩ができません…」

「…散歩は…
二人の時間ための、口実、でしょ?」

夕鈴の体温は、私の胸の中でカーッと上がった。

「…うれしいですけど…
足元も悪いし…」

「まだ、言い訳をするの?
…しかたがない。

では、こちらへおいでよ」

私は腕をほどき、少し坂を上ったところにある
木々の茂みがきれて少し見晴らしの良い
丘になったところまで彼女の手を引いて上った。

暗闇の中から、川のせせらぎが聞こえる。
虫の声が絶えず聞こえ続け、静かな夜空に響いた。
山肌から靄が立ち上る。

見晴らし台には、1本の大木が生えていて、
ぼくらはその木の根元に立った。

「静か、ですね。
…でも、ちょっと寒くなってきました。
そろそろ戻りましょうか?」

大樹の幹に手をついて、夕鈴はゴールを迎えた気分だったのだろう。

お散歩はここまで。

…のわけはないでしょ?

「寒いの?」

「あ、はい。少しだけ。
立ち止まると、冷えますね」

風になぶられて君の髪が揺れる。

私はそのひと房を捉え、口づけをし…
君の腕をとらえ私の胸に当てる。

「私はしっかり着こんできたから…
ほら。こちらへおいで」

重ねた上着の中に、彼女の体を引き寄せる。
ゆっくり私は上着の端を彼女の体に回し
彼女の体をすっぽりと覆った。

「温かい、です」
私の胸に、彼女の吐息がかかる。

「君がいると、私もあたたかい」

「ふふ」

私は彼女のあごをかるく指で傾け
唇を寄せた。
彼女は拒まず、目をつぶって受け入れた。

「…もう少し、温めて…?」
「…え?」
彼女の背中を大樹の幹へ押しつける。
私の腕の中からは、逃げられない。

「夕鈴…」

口づけは熱っぽさを増す。

おもわず彼女のうなじから肩へ滑らせ
…さらに薄い衣の上から彼女の柔らかい体をなぜる。

首筋に唇を這わせると
彼女から小さな抵抗の声があがる。

「だ…ダメ。」

「…ダメ、なの?」
ぼくは一瞬、手を止め、顔をあげ、
至近距離で彼女の眼を覗きこんだ。

うっとりとしながらも軽い怒りを含んだ目で
「み、みんなが
…青慎や…几鍔たちがいるのに…
こんなところで…っ !」

「大丈夫。気づかれないから…」
私は止めた手の動きを再開し
もう一度彼女の唇を塞いだ。

「あっ あん!
…ダメです! 止めてっ」

ふう…っと口づけを離し、
うっとりと彼女をなでながら、唇は耳元をなぶる。

「…だって…
こんなに、君が可愛いんだもの…」

「…あ・・・ん・もぉ・・・・馬鹿ぁ…ん」

…もう一度、唇をふさごうか……

思ったその時…

私はぴたり、と止まった。

遠くから、数人の気配が、サクサクと山道を上がってくる。

「…お預けか。」

私は手を止め、
彼女の襟元をそっと指で整える。

そして、真っ赤でホテホテになった彼女を
上着から解放した。

遠くにチラチラ明りが動く。

「あにき~~~
もう少しゆっくり歩いて下さいよ~~」

「こんな時間まで、あいつどこほっつきあるいてやがんですかねぇ」

「明りももたず、迷子になったら…」

明りを手に手に坂を上がってくる一団の声が届く。

こんなところみんなに見られたら、と
夕鈴は居たたまれない表情。

「…夕鈴。
裏をかいて、小屋にもどるよ?
几鍔クンたちには悪いけどサ。」

李翔さんはイタズラっ子のような声でヒソと耳打ちするや否や、
私を抱えあげ、几鍔や子分たちが上ってくる道とは別のルートで
すたこらさっさと山小屋まで戻って行った。



  (つづいちゃった)

恋人の日(6)最終回

* * * * * * *
初出:2013年06月12日17:22
2013年06月12日17:25[白友]※SNSでは限定掲載
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【両想い設定】

6/12は『恋人の日』よせて7日(金)~12日(水)に開催されたコミュのお祭りに投稿したSSです。

テーマは「恋人」(バカップル・ラブラブ含む)
夕鈴『・・・ん・もぉ・・・・馬鹿!!!』と、甘い声で言わせたい縛り、
でお送りいたします。

[白友限定][捏造]
気楽に書きなぐってます。そのあたり御理解を願いつつ。
読んで「イメージが崩れた~」等 悲しまれませんように…。




* * * * * * *
恋人の日(6)最終回
* * * * * * *

小屋に戻り。
夕鈴を肩車して窓から戻す。

今日のちょっとした冒険は終わりだね。

おやすみ


じゃあ、ぼくは几鍔クンたちと、
もうちょっと遊んでこようかなっ!

李翔(黎翔)は、また来た道をスタコラさっさと戻って行った。

丘の大樹の下で、
几鍔クンと子分くんたちが休んでいた。

「李翔のヤロウ、どこまで行きやがったんだ…?」
「ほんとうに、よく分からない人ですね」

「きーがく くーん!」

「李翔!! テメー、「「「「どこいってたんだっ!」」」」」

几鍔&子分ズが睨む。


「はいっ!獲ってきてあげたよ」

と、李翔は両手に抱えていたタヌキ2頭を
几鍔たちに渡した。

「夜行性の動物を捕まえるのは、やっぱり夜でないとね~
狙ってたトラは残念ながらこの山に居なかったけど…」

「…トラ?」
まじか。こいつ。

腰に付けたポケットから、大きなクワガタ、カブトムシをぞろぞろ取り出して見せる。
子分3が目を輝かせて、クワガタを見つめる。

「ほら、これは男の子、好きでしょ? 町で売れるかも」
「うん、うん」子分3、4、大はしゃぎ。

「おまえのその、背中の袋はっ?」

「えーっと? これは …フクロウと…」
懐から最後にごそごそと取り出したのは

「モモンガ!!」

几鍔らが手にしている明りの中で、李翔はにぱっと嬉しそうに笑った。
(褒めて、褒めて)とばかりに、リアクションを待っている。

「…フクロウと、モモンガは…食えねえ!」

「フクロウはね、かしこいからね。
なんでもね、外国の『針歩多』という書物を読んだら
フクロウ便っていうらしいんだけど…フクロウがお手紙届けくれるって書いてあったよ?」

(針 歩多 … はり、ぽた??)

「…それ、ないぞ! 絶ってー ナイっ!」

「…え、そうなの?
…じゃあ、青慎君にあげる」

「おまえ、なんでもかんでも青慎にやるんじゃねーよ!
あいつは日中、勉強で忙しいんだっ!
結局ペットの世話は俺が面倒みることになんだぞ?」

「あ、几鍔くんが、面倒みてくれるんだ。
じゃあ、安心!」

「安心じゃねーだろーーーー!」
といいつつ、几鍔は(フクロウの餌ってなんだろう。)とふとよぎった

(フクロウの餌は、ネズミ!
…そんなら、倉庫の番人として飼ってもいいかもな)
…とか考えていた。


「早く小屋戻って、寝るぞ!
明日の朝、馬車が迎えに来るって言ってたからな!」

「はーい」

几鍔がフクロウの入った袋を担ぎ
子分その1&2が狸、
子分その3と4が両手に大きなカブトムシとクワガタ持ち
それぞれに嬉しそうに山小屋までの帰路についた。

李翔はモモンガを懐にいれると、
几鍔たちの後ろをスキップしながら続いた。

* * * * * *

翌朝、夕鈴が目を覚ますと、

青慎と、李翔さんと、モモンガが、窮屈そうに青慎の布団で丸まっているのを発見した。

「きゃーーーー!!! なんで李翔さんがこっちの部屋にいるんですかぁ~~!!」

李翔と青慎は夕鈴の叫び声で目が覚めた。

モモンガは丸まって寝ている。

「あ…、お姉ちゃん、おはよう
昨晩、李翔さんがね。
『可愛い動物見せてあげるっ』て来てくれて…
部屋の中モモンガが飛ぶところ、見せてくれたんだよ…」

青慎は目をゴシゴシこすって、モモンガの姿を探した。

「あーこんなとこ、いた!」
と、青慎は両手でそっとモモンガを包み込む。

(ああああああ…
青慎とモモンガの2ショット…
なっ、なんて、
かわいいぃぃ~っ

夕鈴はこの点についてだけは李翔さんに心の中で感謝した。

「…んー… あ? 
おはよー 夕鈴
よく眠れた?」
まだ寝むそうな李翔さんは寝ぼけまなこをこすっている。

「李翔さんっ!!
ちゃんとあちらの部屋でお休みくださいっ!!」

「…ん…。 ゆーりん、…おはよーのキスは?」
といって、李翔さんが寝ぼけたまま夕鈴の方へ唇を差し出す

隣で見ていた青慎は見てはいけないものを見てしまったように
モモンガを抱えたまま、あわてて壁へグルリと首を向けた


「な、な、な、なに言ってんですか~~~!!!
あーーもぉーー李翔さんの、馬鹿ああああ!」

夕鈴は真っ赤になって李翔さんの胸を突き飛ばした。

* * * * * *

青慎は、後ろ髪引かれながらモモンガを木のうろに戻した。

みんなで朝食を取って
一行はたくさんの獲物を持って
帰りの馬車に…

…乗り切れなかった。


「いーから。いーから。
ぼくたちは後から戻るから

几鍔くんたちは、お仕事。青慎君も学問所、でしょ?
ぼくはもう一日お休みあるし、大丈夫!」


几鍔と子分、青慎と、獲物の山を辻馬車に押し込むと
李翔はさっさと辻馬車のおやじに「行ってくれ」と一言鋭く放ち、
馬の尻をピシリと叩いた。

「ごちそうさまでした~~」子分ズが手を合わせて感謝をささげる
「姉さん、気をつけてね~~っ!」青慎が手をふる
「おい、李翔!!~~××」几鍔くんがなんか叫んでいるけど、
…李翔は聞こえないふりをした。


「楽しかったね~~! ばいばーい!
じゃ、また帰るときは、一緒にあそんでね~ よろしく~~」

と李翔は上機嫌で手を振って馬車を見送った。


くるり
と夕鈴を振り返り

「しかたがないよね~、ぼくらだけ、
山小屋にもう一泊になっちゃった♪ えへ」

「え…? もう、一泊…?
あの、浩大がすぐそこに居て、お迎えしてくれる、とか、じゃなくて…?

りりりり李順さんは…このことを…??」

「あははは~ 李順には、知らせてないよ~♪
浩大も、うまくまいたし… 安心して。
誰も、ついてきてないから!

さあ、夕鈴。 …二人だけの時間、
これから明日まで、いっぱい楽しもうね^^

…えーとまずは、川で~ スッポンポンで遊ぶとかぁ~ 」

いきなり夕鈴の首筋に顔を埋めると
彼女の帯を緩め始めた。


「きゃっ …あ ・もぉっ!!!

陛下のっ ・・馬鹿あああぁ…ん !!!」



(おしまい)

ふー。なんとか大風呂敷まとまった。

【番外ツッコミ】 陛下。夜はやはりラ族ですか?

*

≪続編≫
--- お忍び温泉旅行 前編 ---

お忍び温泉旅行(前編) 9998HITキリリク

* * * * * *
初出:2013年06月14日15:17
2013-06-18 13:17
* * * * * *

【バイト妃】【オリキャラ】

<1万回アクセス御礼祭>
2013年06月12日 23:14 あさ様9998HIT 御礼
----------

【お題】
「浩大&女官長さん&夕鈴&陛下で、こっそりお忍び温泉旅行」
----------




あさ様 に捧げます。


* * * * * *
お忍び温泉旅行(前編)
* * * * * *


熊の住むようなある山奥の村に
後宮管理人のじーちゃんがおすすめの温泉があるという。


なんでも
ぬるーいお湯で
ながーくつかっていると、
美人になって、疲れがとれる、という湯。


お妃ちゃんが、食いついた。



「美人に、なるんですか?」

「なるっ!」

「疲れがとれるんですね!?」

「ものすっご~~っく、とれるのじゃ!」


「…それ、本当ですか?」

「わしが太鼓判押す名湯じゃあっ!」
ハタキを握りしめて、夕鈴の瞳がキラキラ光る。

「バイト娘。

そんなに興味があるんなら、
この湯治場紹介の冊子を陛下にご覧にいれて、
お誘いしてみたらどうじゃ?」


そこで、夕鈴は老子から冊子を預かり後宮に戻った。


* * * * * *

『鶴霊温泉は別名「美人湯」として、古くより慰労と湯治で親しまれてきた名湯。

源泉から豊富な湯量が湧出しており、別名“ぬる湯”としても知られている。

その名の通り泉温は人肌程度の少しぬるめなるも、身体に負担がかからず、くつろぎながら長時間浸かることができることから湯治に最適であると言われている。

肌を美しくし、神経炎・骨及関節等の運動器障害をいやし、疲労回復などの効能を持つ。』


「…ふーん?
ゆーりん、行きたいの?」

黎翔は冊子眼を通すと、パラリと机に置いた。


「はい…」

「そう、遠くはなさそうだけど…
けっこう山奥だから、馬車の入れない山道を歩くことになりそうだね。
…大変、かもよ?
それでも、行きたいの?」

「あ、はい。

歩くのは慣れてますから…」


「どうして、そんなに行きたいの?」

「陛下のお疲れがとれるって。
すっごーく疲れがとれるって老子が。

それに、…
美人になるって…」

夕鈴が恥ずかしげに目を伏せて行った。

「美人…?」

「はい。美人になると」

「…
ゆーりん。
美人になりたいの?」


「あの…その…。

紅珠みたいにつるつる・すべすべのお肌で

きれいなお妃さまなら

きっと、陛下に恥をかかせなくていいかなぁ…と…」

モジモジ答える。


「ああ…


…うん。
じゃあ、行こうか?」


「えっ? いいんですか?!」


「ほかならぬ可愛い妃が
珍しくわがままいうのだから

…叶えぬわけにはいかぬ」

と黎翔はニコリと笑って約束をした。


* * * * * *


黎翔は急ぎの分の政務を午前中こなし
午後、王宮を出立した。

浩大が御者役でめだたない馬車を仕立てている。

私と陛下が先に馬車に乗った。

お忍びなので、人員は極力少なく。

陛下、浩大、私、そして女官長さん。

女官長さんは一緒に女湯に入れるから、と、陛下が抜擢した。

「さすがに男のおれっちが、女湯を守備範囲にしちゃったらねえぇ
…命がいくつあってもたりねーや ははっ!」


「…それって、私が…卒倒ものだって、けなしてる、わけ?」


「そっちの意味じゃなくてさー…」

「えー何――? 夕鈴の…は、卒倒ものなの?」
小犬陛下が慌てて問いただす。

「もう、いい加減にしてくださいっ!!」
夕鈴が顔を真っ赤にして怒る。


「あっ でも、女官長さんがいたら、陛下くつろげないんじゃ?
…あと浩大も」

「安心しろ。女官長には御者 兼 警護の者として、浩大のことを話してある。」

「あ、そうなんですか。じゃ大丈夫ですね」

夕鈴は浩大と女官長が過去わけありで
昔家族同様に暮らしていたことを知らない。

…といってもあの暮らしが家族?
というと言葉に語弊があるかもしれないが。
(別名、虎の穴)


しばらくして
さまざまな支度を準備をしていた女官長が
最後に馬車に乗りこんだ。

「…大変お待たせいたしました。
お支度が整いました」

「では、出発するとしようか、妃よ」

「はい!」

浩大が馬にムチを当てた。

* * * * * *

道が細くなる。
「もう、馬車で入れるのはここまでだなぁ」
御者をしていた浩大は馬車を止めた。

温泉まであとの山道は歩いてのぼる。

「大丈夫?」
黎翔が気遣う。

「はい、がんばります!」
夕鈴の元気な声。

「…いや、女官長…?」
黎翔が振り向く。


振り返ると、女官長は黒メガネで頭巾をかぶりった異様な姿で
荷物を持って付いてくる。

「…はい。木漏れ日で、まだ助かります…」

「女官長さん、昼間、外に出るの、苦手なんですよ」
夕鈴は黎翔にささやく。

「…では、ゆっくり行くか?」

「お気になさらず。」
女官長はわざと足を速めた。

黎翔はフフと笑い
「もう少しだ、夕鈴。頑張ろう」
と逆に歩を速めた。


浩大が女官長の荷物をヒョイとさらい
「おれっち、先に行って、宿の方に声かけてくるね~」
と走り去った。


* * * * * *

宿にはいると、もう日暮れ。
夕日が西の空を焼いていた。

宿に入り、まずはさっそく一浴びしよう、ということになった。

湯場の入口の男女の仕切りで、夕鈴が黎翔に声をかける。


「陛下、お湯にゆっくり浸かって、
しっかりお疲れを癒してくださいね」

髪をあげた夕鈴は、タライを持ち、手布をかけた浴衣姿。

ちらりとのぞく足首。
匂いたつがごとき うなじのライン。
黎翔はドキドキした。

「ああ、きみも美人になるまで
しっかり湯につかるとよい」
黎翔は笑いながらこたえた。

浩大と女官長は待機で着衣のまま控え
黎翔と夕鈴の二人はそれぞれ別々に男湯、女湯の暖簾をくぐった。

国王夫妻のお忍び。
もちろん湯場は貸切にしてある。


「わあ…。古めかしい…」

桶をおくと、カポーン…と音が響く。

辺りを見回したところ
屋根付きの湯場と、露天湯の2つがあるようだ。

ひなびた雰囲気で、庭の作りも雰囲気が良い。
あちらにみえる竹の垣根で男女の湯を仕切っているらしい。

日が暮れかけ、所々にかがり火がたかれ
ぼんやりと照らされる風情はなんともひなびていた。


女官長は、景色がよく見えるよう
小さな木の椅子を垣根側に置いた。

「お身体をお流ししましょうか?」

夕鈴は白い湯あみ衣を羽織り、肩から湯布をかけている。

女官長は裾と袖をめくりタスキがけ姿だ。


「あ、はい。御願いたします」


「こちらが景色が良いですね…」

夕鈴はちいさな木の腰かけにちょこんと座り
湯あみ衣のあわせをスルリと脱ぎ、近くの木の枝にかけた。

夕鈴の肩にかけた湯布を少しずらし、
女官長が湯を掛け背中を磨く。


「うふふ。美人の湯ですって。…楽しみですね」
夕鈴は笑った。

「浸かる前でも、あいかわらずお美しいですよ?」
女官長は夕鈴の背中をこすりながら微笑んだ。

「…紅珠のお肌、ご存知ですか!?」

「はい」

「しろくって、つやつやで…
それでいてプニプニと柔らかくて…

あんなお肌になりたいんです!」


「夕鈴様も…
お白く… やわらかく。
それでいて指ではじけばプリッとした感触で
若々しいお肌と存じますが…」


(ぶっ…!!)

女官長は、垣根の向こうの気配を探った。


(…。
…また、あのお方は…)
女官長は心の中でため息をついた。


夕鈴の肩にかけた湯布をめくり頭にくるりと巻き
垣根に背を向け、立ち上がる。

(………!!!)

「では、さっそく…」

夕鈴は、足からそろそろと湯につかる。


「…ほんとうに、ぬるいんですね…
人肌というか…

だれかに包まれてるような…
やさしい感じです」

夕鈴は気持ちよさそうに、はぁ…と息を吐いた。


(……×××…!!)

日が落ち、
夕日の最後の残照が雲の端をほんのりと照らし
それが刻々とぼやけるように暗くなっていく。

垣根に背中をもたれかけ、夕鈴は静かにじっと空を見つめていた。

しばらくして

「きゃっ!」と声をあげる。
バシャっとしぶきをあげて、夕鈴は垣根から離れた。


「どうされましたか?」
おちついた顔をして、女官長が声をかける。


「なにか、いまするっと、湯の中を…!!
腰のあたりに何か…!!」

垣根は水面の上だけ覆うように設えている。

湯の中は男女の湯の仕切りがないことを
夕鈴は意識していなかった。



「お、おさかな、でも…
いるのでしょう、ね?

お妃さまにまといつくなど
不埒なお魚もいたものです」

女官長が優しくボケた。

(…あの方は。また…。おいたを。
フォローに困ります、ほんとうに)

女官長は気配で察していた。

内心苦笑。



「温泉に…おさかな、なんかいるのですか?」

「さあ…私も存じませんが…」

いつも通りの女官長スマイルで答えた。



「もうそろそろ、あがります」
夕鈴はザバザバと岸に近づき、湯からあがった。


「お妃さま、
お肌つやつやになりましたね」

「え、そうですか?」

うっすらと汗をかいた夕鈴は
辺りが薄暗いことに安心し

全裸のまま大胆にウッフン・ポーズをとった。


「なんだか美人になった気がします!」



(×××××~~~~!!!!)




「それはようございました

さあ、浴衣をお羽織ください…」

女官長は笑いながら(誰に対し?)浴衣を広げて差し出し
夕鈴の肩からかけた。

「はい」




その頃男湯では
黎翔が湯からフラフラと出てきて
のぼせてノビた。


「…陛下~~、ダメだよぉ?
こんなぬるい湯で、
のぼせてちゃ、さあ…」

腰に湯布を巻いただけで岩に横たわる黎翔に
浩大が団扇でぱたぱたと風を送る。



「つ…疲れた…」

黎翔が最後に一言つぶやいた



* * * (後編へ つづく)→  * * *

* * *  ←(関連作品)恋人の日  * * *

お忍び温泉旅行(後編) 9998HITキリリク

* * * * * *
初出:2013年06月14日21:44
2013-06-18 13:20
* * * * * *

【バイト妃】【オリキャラ】

後編です^^

あさ様 に捧げます。


* * * * * *
お忍び温泉旅行(後編)
* * * * * *

「気持ちよかったです…!
さすが老子イチオシの温泉です」

女官長が夕鈴の髪のしずくをふきとり、乾かし
かるく頭上に結いあげる。

「それは良うございました」

「あ、…陛下は
まだお戻りではないのでしょうか?」

「そのようですね。
ゆっくり疲れをいやしておいでなのでしょう」
(笑)

「もうすぐお食事なのに…。」

「ではそろそろ参りましょうか」

食事の間にうつるとすぐに
黎翔が現れ、ぐったりと座についた。


「…へいか?」

「ああ、待たせた」
濡れた髪のままの陛下が笑う。

「いえ。…なにかお疲れがさらに増したように見えますが…
大丈夫ですか? 
…ここの温泉、お気に召されませんでした、か?」


黎翔は少し困ったような笑顔で返事をした。

「いや、とても…
気に入った。」

「本当ですか?」
夕鈴は心配そうに陛下を見上げた。

「ああ。」


「あ、陛下髪が…まだ濡れて」

夕鈴はあわてて手布を差し出し、
黎翔の頭を拭く。


ふわり、と湯あがりの良い香りが漂う。

髪をかるく結いあげ、うなじから鎖骨までが
つやつや真珠貝のように光る夕鈴の姿を見て
黎翔は、内心ドキリとする。


黎翔は夕鈴の手をとると
いつものように自分の膝のうえにいざなおうとした



夕鈴の淡いピンク色の浴衣からのびる
ほんのり桜色の足首を見てしまい、
ドキリとして、つい手をひっこめてしまった。

「…?」

「いや…。ああ。腹がすいた
山道を歩くと、食事が楽しみになるな」
と黎翔はなんとなく言葉を濁した。

食事の間中なんとなく言葉が少なく、よそよそしい。

夕鈴は(?)と思いつつも
いつもみたいに陛下が意地悪してこないから
今日は思いっきりお食事が楽しめるわ、と
おいしい夕食をパクパクと口に運んだ。


部屋に戻ると布団が敷かれていた。

宿はすべて貸し切っているが
「李夫妻」の偽名を用いたからであろう
広い座敷には2組の寝床が用意されていた。


女官長のてまえ、偽妃とは言えない。

「よ、よそのお部屋は、あります、か?」

「はい?」

「陛下がお疲れのようなので…
わたくし別のお部屋で休ませていただいたほうが
ご迷惑をおかけしないか、と…」

「構わぬ。
私は疲れてはいない」

黎翔があっさり答える。

こう言われてしまっては、夕鈴は言いつのれない。


「…ああ、妃。
耳に、湯がはいった…
みてくれないか?」


(まったく。
…おさかなに なるからですよ…)

浩大と女官長は同時に同じことを思った。


「え?それは大変です!」

夕鈴があわあわとしていると
女官長がコヨリと耳かき、大判の湯布をとってくる。



灯火を寄せ、芯を調整して明るくする。

夕鈴が座り、膝の上に湯布を広げると
その上に黎翔はごろりと頭をのせた。

「よく、見せてください。」

「頼む」


「ああ、女官長、浩大。
せっかくだから、おまえたちも、少し湯に浸かってくるが良い」

周囲に危険な気配もない。

今はとくに付き添いがなくても大丈夫、
と、やんわりとした人払いの合図だろう。

浩大は「へーい」とこたえ
女官長もそっと傍を離れた。




夕鈴はコヨリで陛下の耳の水気を丹念にぬぐう。

「どうですか?
ついでに耳かきもしましょうね」


「うん。気持ちいい…」

「ふふ」
夕鈴は耳かきをそっと動かして
丁寧に黎翔の耳朶をなぞった。


黎翔は目をつぶったまま話しかけた。

「夕鈴。」

「…なんですか?」

「来て、よかった」



「それは良かったです

…でもなんだか陛下、お疲れのようで…
わがまま言って申し訳なかった、って
反省していました。」

「どうして?」
黎翔はパチリと目をあける。


夕鈴は耳かきの手を止めた。

「…だって、陛下。
なんだか。疲れてるっていうか…
目をそむけてるっていうか…
怒っていらっしゃるみたいなんだもん…
まえ離宮のときもあまり温泉って興味なさそうだったし…」


「え!?」
黎翔は、ガバリと身をおこす。

夕鈴はびっくりして耳かきを持った手を引き寄せる。


「違うよ?」

黎翔は夕鈴の両肩に手をかけた。
二人は見つめ合う。

「違うんですか?」



「あ…あの。

…なんだか夕鈴がいつもより美人にみえて…

ちょっとドキドキしてた、だけ」

黎翔が赤らんで目を伏せた。


「わたしが、…美人?」

「うん!」


夕鈴の笑顔がパッと花開く。

「わーい、やりましたー!
温泉の効能通りですね~」

思わず夕鈴は陛下に抱きついた。

「わっ!」

陛下は夕鈴に抱きつかれて、ちょっとびっくりしながらも
とってもドキドキ嬉しかった


* * * * * *

その夜、美人の夕鈴と陛下は
衝立を隔て、
さらに部屋の端と端に遠く寝床を離して
灯りを消した。


くうぅ…すうぅ…と
夕鈴の寝息が聞こえる。


ちらりと衝立越しにみると、

枕元にフサリ…と茶色い髪の束が乱れ、渦を巻き
桃色の頬とつややかな半開きの唇がほのみえた。

膝こぞうから下がにょっきりと布団からはみ出している。

(黎翔は気配に敏感で、さらに夜目が効くのであった。)


黎翔はブルッと震えて
布団を頭から被りなおした。


(…眠れない。)


なまめかしい妃の唇が。

白い下肢や

枕元で乱れた茶色い髪の渦が

頭の中をぐるぐるとめぐり



悩殺される黎翔は一晩を悶々とすごした。



* * * * * *

その頃、一風呂あびてすっきりした浩大は、
美しい黒髪の中年女性の膝の上に頭を載せていた。



「…やはり。
お前の耳が一番面白い…」

黒髪の女性がつぶやく。


「がはっ!
リーリー!!!

お願いだからサ…
もう勘弁してくれよぉ」

「その名を呼ぶか?」

冷たい空気が場を包む。


「いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえ、
し、師匠!! 師匠お許しくださいっ!!」

(この状況じゃ、オレ、無抵抗で即死じゃん?)



「ふ。気をつけろ。

いや、まだこのあたり…

やはり。まだ残っている」


「うぐっ!!

イヤ、だから、ね
だいたい、で、いーから、ね? 師匠っ」

膝の上を見上げた瞬間、背筋に冷や汗が流れた。

(ヤベッ! マジ、眼え開いてるじゃんっ?)



「いや。
お前の。この…
トリッキーに折れ曲がった耳孔の隅に潜む
挑戦的な大物を掘り出すのが…
私にとって、数少ない楽しみの一つなのだ…。

まかせろ。
綺麗に抹殺してやる。」


(勘弁してくれ~~~)

「いや、師匠
ぎゃ! いいからさぁ、オレ

っ!…ぎゃあああー!!

ギブッ!ギブ!」

「あ」

熱中しすぎて、思わず無意識に
スーッ と刺し込むように急所に向かいかけた手を
リーリーは我に返って、停めた。


「…すまん。つい
身体が動いた」

「カンベンしてくださいよぉ~~~!!
(>□<;;ノ)
そこ刺したら、脳みそ穿たれて
オレ、死んじゃうよっ???」


「お前にとっては
早く終って、
好都合ではないか?」


「だから、もぉーっ!!

耳かきと引き換えに
散らす命は、ないっつーのーー!」


* * * * * *

こうして、
悪夢の一夜が明けて翌日。


それぞれ、悪女(?)に翻弄され
疲れ切った男性陣二人と

つやつや美人になった
女性陣二人が

王宮に戻った、という。






(おわり)





バイト妃に翻弄される
純朴(ときどき不純)な陛下でした。

-----

* * *  ラ族・狩人陛下的日常 →  * * *

* * *  ←(関連作品)お忍び温泉旅行 前編 * * *

* * *  ←(関連作品)恋人の日  * * *

ラ族狩人陛下的日常

2013-06-24 23:37
2013-06-26 08:00
【ラ族狩人陛下】【パラレル捏造】



* * * * * * *
ラ族狩人陛下的日常
* * * * * * *


狩人陛下の朝は早い。

早朝4時に目を覚ます

もちろんラ族。

マッパ、一糸まとわぬ姿で寝台から抜け出す。


目を覚ますと
基本鍛練を黙々とこなす。

このときは、丹を締めるため
フンドシ一丁を身に着けている。


鍛練が済むと、軽くタライで身を清める。

今日は「ヘチマスポンジ」と
最近お気に入りの
コンニャクから造られた「つやの玉」を
宦官に持って来させ、背中をこすらせた。


歯磨きは丁寧に5分間。
歯木に老子の調合した天塩となにやら混ぜた練り粉で念入りに。

お風呂タライの中でついでに歯木を咥えてのんびり磨くときもあるという。


顔を剃り(それほど濃くはないが、当然の身だしなみ)
ついでに襟足の長さを整えて貰い(前髪は触らせない)
サッパリと身づくろいする。


* * * * * *

朝議ではしっかり着込み、普通に過ごしている。

大勢の家臣に恭しく迎えられ、次々沸いてくる案件をさばく。

「昼餉は、妃ととりたい」とごねる。

李順、仕方がないとあきらめる。

トコトコと後宮へ向かう。
後宮へ着くなり、着こんでいた袍を脱ぐ。

「…」
黙々と、どんどん脱ぐ。

「今日は、空気がサラリとして気持ち良いな」
とか何とか、思い出したようにつぶやきながら
止めどもなく脱ぐ。

ズボンにかけた手は止めた。
一応、恥ずかしがり屋の妃に対する思慮は残っているのだ。


妃と昼餉をとる。

黎翔、平然と上半身裸のもろ肌で食べる。

妃、眼を合わせられない。


その時、ガサガサとテラスの方で音がした。

ピクリ、と黎翔は反応すると
すかさず駆け出す。


しばらくすると、テンをぶらりと下げて戻ってきた。

「きみの襟巻にでも?」

獲物を嬉しそうにブラブラさせて、
目をキラキラさせて夕鈴に『褒めて、褒めて』とアピールしている。

「そ、それは素敵ですねぇ」
夕鈴は微笑みを返す。

女官長にスックと腕を伸ばし、テンを手渡す。

諸肌脱ぎごときに女官長は動じない。

夕鈴に濡れた手布を渡す。
夕鈴は陛下の背中と腕をそれで拭う。




食後のお茶を淹れる。

その時、カサッとテラスの方で音がした。

ピクリ、と黎翔は反応すると
すかさず駆け出す。


しばらくすると、カルガモをぶらりと下げて戻ってきた。

「カモは好きか?」

獲物を嬉しそうにブラブラさせて、
目をキラキラさせて夕鈴に『褒めて、褒めて』とアピールしている。

「カモは…好きですよ?」

夕鈴はうっすら汗をかきながら微笑みを返す。

女官長にスックと腕を伸ばし、カルガモを手渡す。

もろ肌脱ぎごときに女官長は動じない。

夕鈴に濡れた手布を渡す。
夕鈴は陛下の肩から腕にかけて、丁寧にそれで拭う。



ようやく食後のお茶を飲む。

その時、ガサガサッとテラスの方で音がした。

ピクリ、と黎翔は反応すると
すかさず駆け出す。


しばらくすると、シカを肩に乗せて戻ってきた。

「大モノがいた」

肩の上にのせた獲物の四肢を握り、嬉しそうに、
目をキラキラさせて夕鈴に『褒めて、褒めて』とアピールしている。

「…それは、お、大きいのがいましたねぇ」

夕鈴は大量に汗をかきながら微笑みを返す。

テラスにドサンとシカを置くと
女官長は手を打って「誰か」と係りを呼ぶ。

上半身裸のもろ肌脱ぎごときでは、女官長は動じないのだ。

夕鈴に濡れた手布を渡す。

「…ああ、わが愛しの妃よ。
背中も良いが、前も拭いてくれないか?」とのたまう。

背中を拭いていた夕鈴は、
内心””ドキ!”としたが、断れず
目をつぶって顔をそむけたまま、陛下の胸と腹を拭う。

バイト妃にとっては恥ずかしすぎる行為。
手の震えが止まらない。

黎翔は妃の耳元に唇を寄せ

「うん、そんなに震えて…くすぐったい…
可愛い妃よ。
そんなに私を煽る気か?」

と囁き、軽く妃を爆死させた。



お茶を飲み終わると、衣をきっちりと着込む。

「楽しかった。
昼の休憩も終わり、か。

また、夕方戻る」

と言い残し
サッパリとした表情で王宮へ戻る黎翔であった。


夕鈴は溜っていた息を吐きだした。

「(…刺激がつよすぎて、
ドキドキが止まりません)

…、で今日の子たちは
大丈夫でしたか?」


「はい。
気を失ってただけのようですよ?」

女官長はニコリと微笑む。

「ああ、よかった。
今日の子たちも、かわいかったですね~」
夕鈴は胸をなでおろした。


最初のころはなぜ次々動物が庭を横切るのか
不思議に思っていた夕鈴だった。

女官長からこっそり聞いたところによると

頃合いに動物を放す係りがどうやらいるらしい。

王宮にはいろいろな係りがいるのね、と夕鈴は思った。


「モモンガ、とか、ヤマネ、とか
小さい子もいつか会えますかね?」


「…モモンガ」

女官長(浩大の顔を)思い出す。

「少々育ち過ぎたのなら
辺りをうろうろしていますが…。

お望みとあれば、係に伝えておきましょう」


「…育ち過ぎ?」

「いえ、別に」




* * * * * *

夕方。

黎翔は後宮に渡る。

一日の疲れを取る、夕鈴との癒しのひととき。


二人で夕食を楽しむと、女官を下がらせる。

黎翔は本格的にリラックスするため
さっさと脱ぐ。

フンドシに手をかけたが、止める。
一応、恥ずかしがり屋の妃に対する思慮は残っているのだ。


長椅子に座り、すらりと伸びた長い脚を組む。

「夕鈴、おいで?」

「いえ、それは…
それに、今お茶を入れようと…」

夕鈴はごにょごにょと呟いて、いつものように言い訳をする。


「いいから、おいで」

黎翔が夕鈴の腕をつかんで引き寄せる。


ひーーー

おひざだっこは…
おひざだっこだけは…お許しください…


「…いつまでたっても、慣れないねぇ」
黎翔はクスリと笑う


(な、な、慣れるわけ無いでしょう~~?!
フンドシ一丁のあなたのおヒザに抱っこされるなんてっ!!)

夕鈴は真っ赤になって黎翔の腕の中で涙を浮かべながらこらえる。


「へ、陛下っ!

す、すごろく、でもしませんか?
今日は、新ネタがあります!」


「んー、そうだね。
…やってみよっか?」

黎翔は残念そうにひざ上の夕鈴を解放した。


「紅珠が、最近貴族の間で流行っているという双六を
わざわざ届けてくれました」

夕鈴は、いそいそと双六の台紙と、サイコロを取り出す。

(…今日届いたばかりで、まだ見ていなかったけど…
貴族の間で今ものすごく流行っているというのなら
きっと面白い内容に違いないわね)

と夕鈴は台紙を広げてさっと目を通すと…


『3つ進む』

『2つ戻る。
恋の歌を一首詠む』

『1回休み
お休みの口づけを貰う』

『1つ戻る
1枚脱ぐ』


『6つ進み
相手の駒を一つ戻す』



双六のマス目のところどころには
上記のような説明がちらほら書き込まれている。


(えっ…!?)

さーーっと青ざめる夕鈴。


「あ、ほんと
これは、面白そーだね
さっそくやろう!」

黎翔は嬉しそう。

「真剣勝負だよ?
勝ったほうのお願いを、
負けたほうが一つかなえる、っていうので
いいよね?」


(何も書いてないマスのほうが多いんだから。
避けて止まれば、大丈夫。
うん。
…大丈夫なはず…)

「出来る範囲で、かなえる、でいいですよね?」

多少の不安を抱えつつ、夕鈴は汗をかきながらニコと笑う。

(あ、でも。私が勝ったら、陛下になにをお願いしようかな…)

ちょっと夕鈴もウキウキしてしまった。


「じゃあ、ぼくは後、でいいよ?
夕鈴からサイコロ振って!」


かくして、双六ははじまった。


夕鈴が賽を投げる。
コロコロコロ、カタリ。
4の目が出る。


「1、2、3、4… 
『1つ戻る』…ああ、一つ戻る、で。
何も書いてないマス、で、止まる、と

はい。次は陛下ですよ?」


「うん」
陛下が賽を振ると、6が出た。

「陛下、いきなり大きい数字が出ましたね?」

「わーい!…1、2、3、4、5、6…
『1回休み』!えーっ? いきなり?」


「1回休みですか。残念でした(笑)」

「あ、でも、おまけが書いてある!!
『お休みの口づけをもらう』だって!

はいっ! ゆーりん、お休みのく・ち・づ・け、頂戴?」


夕鈴は激しく抵抗したが、
フンドシ一丁の黎翔が膝に夕鈴をさらう。

さらに抱きしめて、
至近距離から潤う目つきで
「お休みの、口づけ、でしょ?」
と迫る

夕鈴は黎翔の迫力についに負けた。

…黎翔のほっぺにチュッと小さな口づけをすると
カーッと真っ赤になって燃え尽きた。


黎翔は大満足で、そんな夕鈴の手をとり、サイコロを握らせる。

「はい。ボクはお休み中だから
ゆーりん、2回、ふってね?」

指先まで真っ赤な夕鈴の手を補助し、
サイコロを振らせる。

「6!」
ぱああ…。
大きな数字がでて、嬉しそうな夕鈴。

黎翔の大きな手が夕鈴の手の上から重なる。
二人の手は駒をつまみ、トン、トン、トン、トン、トン、トン!と進める。

なにも書いてないマスで止まる。

(ほっ)夕鈴、一安心。

「もう1回夕鈴振って、ね?」
とまた甲斐甲斐しくサイコロを握らせて、振らせる。

「1!」
黎翔が手伝い、トン!と夕鈴の駒を進めると

「あ~っ 残念!!(と言いつつ、なぜか嬉しそう)

『2つ戻る。恋の歌を一首詠む』だ!
さ、ゆーりん。
『恋の歌』。ね。詠んで」

「えーっ???

私、無学ですから、一首詠むなんて、無理ですよ?」


「じゃあ、歌を歌って。

恋の歌なら、なんでも。
君の知ってるもので…」


夕鈴は困って困って困り果てた。

「じゃあ…
下町のはやり歌でも、良いですか?」

と顔を真っ赤にして黎翔を上目づかいに見上げる。

「うん。歌って?」

この手のゲームにつきものの罰ゲームからは、逃れられない…。

夕鈴は眼を瞑り
ついに絞り出すように歌いだす。


♪遠く、ふれることもできない 
小さな はじめての恋。
淋しくて ただ淋しくて
届かぬ想いを 胸に秘め
好きですと 言えずに 
見つめる あなたを…



黎翔が夕鈴を見つめる。

歌い終わって、ほっとし、
眼を開くと…
まつ毛が触れそうなほど近くに
黎翔の顔があってドキリとした。

「…
いい、歌、だね

すごく、よかった…」

あまりに黎翔の眼が熱を帯びていたので
思わず口づけされるのかと思った。

夕鈴はあわてて顔をそむける。

「…そうですか?
ただの、はやり歌ですよ?」

「うん。
流行るだけあって
いい歌だった

でも。ゆーりん。
さびしかったら、触れても、いいんだよ?」

黎翔はそういうと、夕鈴を引き寄せ
その小さな手をとり
自分の胸に当てた。

夕鈴、押し付けられた掌に感じるマッパの陛下の胸の感触と
ドキドキ脈打つ心臓の鼓動を感じ、ぐるぐる目が回る。

黎翔は、クスリと笑うと夕鈴の手を解放し、
身を引いて間合いを広げた。


気持ちを落ち着けなきゃ!
夕鈴が頭をフルフルと振って「よし、冷静!」と気合を入れなおす。

二人は交互に賽を振り、駒を進める。
夕鈴も、なるべく黎翔の首の下を見ないようにして
ゲームに熱中しているふりをする。

そんなこんなで、いつの間にかゲームは終盤に近づく。


「じゃ、こんどは。ぼく…

…あ

『3つ進む』だね。
じゃあ、3つ」

トン、トン、トン、と
黎翔は自分の駒を進めた。

二人の駒は接戦。


「うーん。いい勝負だね。

…勝ったほうがお願いを一つ。
負けたほうに、かなえてもらえるんだよね?

負けたくないなぁ…。

じゃあ、夕鈴の番」


「あ、はい」

夕鈴が賽を振ると、「1」が出て。

一瞬がっかりしたが、コマを1つ進めると

「あ!ラッキーです!」

『6つ進み
相手の駒を一つ戻す』

やったー!
これで運が向いてきました!
チャンス到来ですよ~」

と夕鈴が、自分のコマを6つ進めると、
ゴールまではあと3マス。

そして、黎翔の駒を持って
「残念でした~」とコマを1つ戻す。

勝利目前で、興奮気味の夕鈴。
黎翔はやられた、とばかりに頭を掻いた。


すると

「あれ?
ぼくさらに、
『1つ戻る。1枚脱ぐ』?


仕方がないなぁ…

えーっと。
一つもどして

そして、1枚脱ぐ、と」


その瞬間、夕鈴は真っ青になった。


黎翔は、身に着けていた最後の1枚
…すなわち
腰に巻いていたフンドシに手をかけ
スルスルと…




さて。
ラ族・狩人陛下 対 兎嫁。

本日の
勝利の行方は?


(おわり)


-----


いつのまにか、定着してしまいました。

パラレル ラ族・狩人陛下
関連作品は、以下の通り。(たぶん。この陛下のしでかしたこと)

恋人の日  3   6完

お忍び温泉旅行前編 後編

・[追加]
もしかすると、これも…?
凄愴の使
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Author:おりざ
秘密の苑・刺青の男[織座舎]陛下の花園へようこそ。”狼陛下の花嫁”の二次創作作品を綴っています。足跡などお気軽に残していただければ嬉しいです。【新刊】秘密の苑・刺青の男パラレルアンソロジーパラレルアンソロジーとらさんで取扱。【お詫び】拍手コメ御礼お休み中です。本当に申し訳ありません。お返事ご希望分はコメント欄へm(_ _)m

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